あの空を追いかけて。

あの空は青かった。


ただそれだけ。


きっとそこには知らない未来があったのかもしれない。


でもそんなことはわからないから、必死になっていた。


見えない未来を手探りで進んだ。


きっとどこかにある未来キボウを探して。


口に出した言葉は真夏のかき氷みたいに溶けていく。


言葉シロップで色がついて。


未来が変わる。


そんなふうにもがいたあの夏の空はただ――。


















ただ青かった。

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蕾―ツボミ― ろくろく んよちい @nono1121

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