星を撒く







 地を踏みしめる感覚が最後だと思えば


 急に地面が愛おしくなって


 ひと撫でしてから空をゆく



 星空が祝福がてら降ってくるような



 包まれたような



 あたたかな



 甘やかな



 風を切って



 ラッキーストライクの煙が、空に溶けるような





 仄かな





 儚げな





 ひそやかな





 かすかな







 消え入りそうな












 あえかな




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【詩集】星を撒く サンド @sand_

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