壊れゆく星の上で・・

のの(まゆたん@病持ちで返信等おくれます

ブラックホールの浸食と墜ちて来る無数の衛星

『朝テレビのスイッチを入れると、ニュースキャスターが「おはようございます。世界の終わりまであと七日になりました」と言う』


僕は いつものようにニュース画面を見ていた

昨日と同じく 僕はまた見ていた


テレビ画面に映るのは 周りを侵食 

世界を食らうような大きな闇 ブラックホール

青空には ゆっくりと墜ちてくる 無数の人工衛星 人が住んでいた衛星もあった


まるで写真のように静止しているように見えるが 

それらはゆっくりと確実に墜ちてきていた


ブラックホールの影響で 人は静止して 動きを止める

時間の流れが違うのだ


そんな世界を飲み込んでゆく 黒い球体のブラックホール


街には動きの止まった人々の姿も映し出されていた


普通に動けるのは一部の人間と同じく一部のAIのみ

・・・・他のもののようにどうして静止しないかは不明


ブラックホールの影響下で 衛星がこの星に墜ちて 衝突 ここを砕くのが先か

それとも

ブラックホールが侵食して 分解されるのが先かは よく分からない


ピンポーン ドアのチャイムが鳴る

「・・様 ピザのお届けに参りました サービスでグラタンにお菓子でございます

それとコーラ オレンジジュースに ポテト アイスです」

AIは朗らかに そう言うと僕に食べ物を手渡す


「ああ、どうも」

「世界は滅びる寸前ですので 御代金は要りません 

マザーコンピュータのご命令です 他に必要なものは?」


「いや、今はこれで・・」「いつでも ご連絡をお待ちしております」AIはそう言うと立ち去る


僕の母親は ソフアに座ったまま猫と戯れて

その状態から ほとんど動きを止めていた


僕はピザやコーラをつまみ出す


ほんの少しずつだが 完全に動きを止めた訳では無い

わずかずつ動いている


何も知らずに 滅びの時間がやってくる


静かにゆっくりと・・・




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