第3部 人気作の書き方

① 書く小説のジャンルを決める

これまでカクヨムで人気作に

なるための様々な情報を紹介しましたが


それらを踏まえてどうやって

小説を書いていけばいいのかの

ロードマップがあると便利だと

思ったので書きながらその合間に


文量的に少なすぎて紹介できなかった

補足や役に立つ知識を紹介します


作者の目標別に解説していきます。


【書籍化を目指している人】


書籍化に最も重要なこと、ゴールは

編集者に「この小説は売れる!」

と思わせることです。


そのためには流行りの要素を

幅広く取り入れた小説を書き、

多くの読者の手に取られ

「バズらせる」必要があります


【異世界ファンタジー】

ジャンルは書けるなら

「異世界ファンタジー」1択です。


理由は読者が多い人気ジャンルは

「注目の作品」に載るための、


毎日1人以上の新規読者から

★を獲得するために必要な

40人(目安)に読まれる

目標の達成が楽だからです。


【現代ファンタジー】

異世界ファンタジーが書けない人は

現代ファンタジーで

ゲームの世界が題材の小説がいいでしょう


ゲームの世界は人工物なので

設定の自由度が非常に高く、

異世界ものに寄せることもできるし、


ゲーム特有のバグによる超展開や

ご都合主義のゴリ押しも可能です


ログアウトした時は現実世界での

日常パートが中心になるため、


流行りの要素であるファンタジーと

凝った設定が必要ない現実世界の

バランスを自由に決められるため、

非常に書きやすく感じるでしょう。


【ラブコメ】

ラブコメは「学園もの」1択です。

私の場合主人公が大学卒業直後の

就職浪人でヒロインがVTuberでしたが


他の作者の学園ものに比べると

明らかにPVが見劣りしていると感じました


ラブコメはタイトルやキャッチコピー

プロローグでのエロの匂わせや


ヒロインの強烈な個性や可愛さの

アピールに成功すれば割と簡単に

人気作になることができるでしょう


【歴史・時代・伝奇】

歴史・時代・伝奇ものは

歴史上の偉人や戦国武将に

転生する小説が多い印象です


歴史が絡んでいるものは

史実に忠実に書くことが

支持されるイメージでしたが


ファンタジーやチートなど

流行りの要素を入れた方が

人気が出やすいようです。


個人的にはタイムリープもので

大切な人が悲劇の死を迎えた偉人が

「次こそは死なせない!」

と何度も過去に戻り奮闘する小説や


過去に戻って人生2週目

前世の記憶を利用して無双する

「強くてニューゲーム」系の

IF小説を書くと人気が出る気がします


私は書けないので興味がある人は

挑戦してみてください。


【現代ドラマ】

現代ドラマは「VTuberもの」1択です

ランキング上位を見る限り、


お仕事ものなどその他の小説は

固定ファンが多くいる作者じゃないと

全く太刀打ちできない印象です。


【非テンプレ】

もちろん自分が表現したいものを

書けなければ小説を書く意味がないと

思う人もいると思うので

絶対にそうしろとは言いませんが


流行りの小説から外れれば外れる程

読者の手に取られにくくなるので


毎日1人以上の新規読者から

★を獲得することが難しくなります


私のように人気作にはなったけど

書籍化できずに終わる可能性も高いので

自分の実力と後悔しないかどうかを

よく考えて決めましょう。


目安としてはあなたが

芸能事務所のプロデューサーで

社長から「失敗は許されないぞ」と

プレッシャーをかけられている状態で


担当している新人アイドルが

「自分が作詞作曲した歌を唄いたい」

と言ってきた時に


「いいね。やろう!」と賛成するか

「ダメだ。まずはカバー曲を唄って

曲の知名度を借りて人気が出てからだ」

と冷静なアドバイスをするか

どちらを選ぶかを考えてみてください


【複数のジャンルに該当する】

またジャンルを決める際、

VRMMOが題材の小説の場合


現代ファンタジーの他に

SFに設定する選択もありです


SFの方が読者が少なく、

毎日1人以上の新規読者から

★を獲得するのが難しくなりますが

その分ランキング上位に入りやすく


また★を獲得した作品数が

現代ファンタジーより少ないので

注目の作品の表示に当選した時

表示される確率が高くなります。


どちらのジャンルに設定した方が

自分が有利になるのかを

連載開始前に調査しましょう。


【マイナージャンルの作者】

ミステリーやホラーなどの

マイナージャンルは読者が少ないため


ランキング上位には入りやすいですが

拾い上げの書籍化が期待できないため


書籍化のチャンスは基本的に

カクヨムコンなどコンテストのみです


そのため「売れる」ことと同じくらい

「出版社が作りたい・売りたい本」

を読み取ることが重要になります


第6回カクヨムWeb小説コンテスト「どんでん返し部門」の参考作品に関して

https://kakuyomu.jp/info/entry/2020/12/23/120000


簡単な話エアコンを買いたい人に

テレビを買うことを勧めたら


どんなに高品質でお買い得だとしても

買ってもらえないよねということです


第6回カクヨムWeb小説コンテスト「どんでん返し部門」へ応募する際にご確認ください

https://kakuyomu.jp/info/entry/2020/12/10/140000


コンテストの概要が発表されたら

まずは要項をしっかりと読み


自分が書こうとしている

小説と合っているか

修正で対応できるか確認しましょう


【初心者】

初心者はまず小説を完結まで

書くことを目指しましょう。


書籍化が目的ではないので

3万文字または10話で完結する

小説を1本書いてみましょう。


理由は私の体感で

3万文字または10話までが

一番評価が伸びやすく、

モチベーションを維持しやすいから


それ以上長いと離脱率の関係で

★の獲得が難しくなります。


ジャンルは何でも構いません

最近読んで面白いと思った

小説を組み合わせて


「書けそう」と思ったものを書き

小説を書くことに慣れましょう


それでも最近読んだ小説

=流行りの小説の可能性が高く


試しに書いてみたら予想以上に

読者から評価されるかもしれません


【ファンを増やしたい作者】

概ね初心者と同じで


3万文字または10話で完結する

小説を何本も書いていくことで

固定ファンを増やしていき、


カクヨムコンなどで書籍化を狙う

小説の連載を始めた時に

固定ファンによる組織票で


ランキング上位に入り

ロケットスタートを切る

バズるための土台を作りましょう


ランキングを上げる目的ではなく

注目の作品に載る目的なら

相互評価も有効なので


時間に余裕がある人は

読み合いの自主企画などに参加して

人脈作りをする選択もありでしょう

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