Twitterより

RedDragon

第一章 ツイート

“社会人になりたての私に、オナニーを教えてください”


我ながら恥ずかしい、しかし簡潔だと思う文章を見返す。

ツイートと書かれた場所を押したら、タグに反応してくれる方に……

先を考えただけで濡れてしまいそうになる自分を恥じて、また目を通す。


これなら年齢わかるし初心者だって思って優しくしてくれるかな、なんて。

新人社員という要素がさらに濡れるポイントだと思うのは私の感覚がおかしいからだろうか。


勇気を出して、震える手をツイートボタンへ。


ツイートが完了した文字に、思わず息が漏れベッドへと沈む。


緊張した、ほんとに。


まあそんなにすぐ来るわけでもなしに、お風呂に入って気長に待とうと腰を上げたその時、布団の上に放置したスマホが通知の合図を鳴らした。



肩を揺らし、恐る恐る手に取る。


通知の欄に先程ツイートしたものがいいねされた、とだけ。


DMは開放してあるから、本当に望む人はいきなりは来るのだろうか、とか心配しながらもTwitterを開く。

すると、先ほどは一件だったのにもう3件へと増えていた。

じわり、下半身が熱くなった気がして首を振る。


ふと、ツイートの欄に返信が。


“指示してもいいですか?”


比較的優しそうな文面に安心し、承諾の件とDMに来てくださいと返す。


少しして本当に来たのだから胸が跳ねる。


ついにしちゃったんだ、実感だけが湧いていた。



“はじめまして、指示されるのも初?”


“初めまして。そうですね”



など、軽いやり取りからはじめて、今からお風呂に入ろうとしていた、という趣旨を伝えると、想定していなかったひとつの言葉が。



“ねえ、お風呂でしてみようよ”



お風呂で、?


たしかにする分には条件がいいと思う。けれど、声が響いてしまうのではないかとドキドキする。


一人暮らしのために借りたマンション。


角部屋ではあるけれど、心配だ。



“動画って撮れる?顔は映さなくていいから”



顔を映さないのなら、と、優しい言葉につい頷いた。



“わかりました、やってみます”



お風呂場に行き、着替えを用意して服を脱ぐ。

髪の毛や洗顔を済ませ、冷えない様に軽く拭いてから完了の連絡を入れた。



“まずはボディーソープで胸をいじろっか”



楽しげに指示内容を説明され、いざビデオを回す。


泡立たせていないボディーソープを手に取り胸へと垂らす。

胸を揉み乳輪を指でくるくると刺激。

これだけでたってしまった乳首はまだお預け。

もみもみ、くるくるをひたすら続ける。

正直触りたいし気持ちいいし足がもじもじする。


動画時間2分到達。

2分経ったら口に出してお願いするのだ。


「ち、くび、を、ぐにぐにさせてください」


そして好きなようにさわる。


「んんっ、ぁっ」


4本の指を上下に動かし、先っぽをしげきする。

時たま関節が出てるところに当たるから力加減がちがう。

人差し指の腹で乳首をくるくるこねる。気持ちよさに全身が痺れる感覚がして、だんだん声が漏れていく。

いつもよりぬるぬるしてうまくつまめないから、人差し指と中指の第二関節で挟んで、それからぎゅうと力を入れた。


「あぁんっ」


頭がとろとろとろける様な感覚。

また指の腹で転がし、先っぽを掠め、声を上げる。


ちょっとのつもりが長く行なってしまい、動画時間は5分をこえていた。

手を洗い流し、動画を送る。



“はやとさん、これでいいですか?”



随分恥ずかしい画が撮れた。

既読がつき、返信を待つ。



“えっろ。こんなにえっちだとは思わなかった”



言葉に反応する。

肩が跳ねて、まだ泡立つ乳首がきゅう、と引き締まる感覚がする。



“ねえ、下の写真送って”



椅子から降り、床に座ってM字開脚。

糸を引くおまんこを片手で開き、もう片方の手でぱしゃり。

そしてそれをはやとさんに送った。



撮ったあと、もう一度おまんこを指でそっと広げる。

くち、と小さく音がして、広げるごとにぐちぐちと艶かしい音がする。

思わず息が漏れ、その様をじっと見つめてしまう。


糸を引くそれが自分のものだと自覚することがなかなかできないまま写真を撮った。

そして送るとすぐに返事が。



“もうこんなになってんだ。変態だね”



いつもこうなの?、と続く文章に否定を入れる。

いつもこんなに欲情しなければ声も漏れない。

今日がおかしいのだと。



“指示されるって、支配されるってことに感じてるんだね”



文章を読んだ瞬間、ぞくりとした。


支配されてる、えっちな気分になるにつれその事実が頭を占領する。



“じゃあどうしたい?広げて動画撮って教えてよ”



この時、私はおかしかった。


初めてだった。


こんな気分になるのも、こんな濡れるのも。


ぜんぶぜんぶ。


だから__



「わたしのぐちゃぐちゃのおまんこぉ、はやとさんの指示で掻き回させてめちゃくちゃにしてくださいぃ」



こんな恥ずかしいこと、口にできた。



“かわいいよ”



その言葉とともに届いた指示内容。

頭が真っ白で何も考えられなくなっていた私はまた動画を回した。


糸を引く自分のおまんこに指をあてがう。

入り口に中指を沈め、軽く動かしぐちぐちと音を鳴らす。

同時に指がぬるぬるになったのを確認し、そっとくりとりすへ。

下から上になでる。

この触り方だと、覆い被さる皮は何の意味を持たない。

ぬるぬるした指がほどよく掠められ思わず声が上がる。



「きもち、ぁ、ん、あぅ」



何度も繰り返しているうちに愛液は垂れて行き、お尻の穴まで濡らした。


一旦動画を止めて送り、返信を待つというこの焦らしの時間さえも感じてしまうほどに、わたしは出来上がっていた。



“ほんとえろい。襲われないようにね?”



普段言われ慣れないような科白に肩をびくつかせながらも次の指令へうつる。


またカメラを回す。



「はやとさ、あっ、んんっ」



最後の絶頂へと移る。


最後の指令は、いくとき俺の名前を呼ぶこと、はやということ、あとは何をしてもいいのだそう。



「いくっいっ、あぁ、はやとさん、いっちゃう」



ぐちぐちぐちぐち。

卑猥な音がお風呂場に響く。

それを自覚するごとに感度が上がる私の声もまた同じ。

腰を浮かせたり足を閉じて開いてを繰り返し、でもM字開脚は解除できず。


カメラが、はやとさんの目。


その意識だけでもうおかしくなる。



「いっちゃう、いっちゃ、いくとさっ、あぁっ!」



ピクリとはねる全身。

がくがくと少し痙攣したあと、荒い呼吸をくりかえす。


この日はこれで終わった。

はやとさんに送るとまたかわいいやえろいと賞賛された。


うれしさと満足感に今日はぐっすり眠れた。

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