応援コメント

小夜啼鳥 Ⅳ」への応援コメント

  • そ、そうか……今までシグディース視点だったから血の復讐は本当にどちらかが死ぬまでやるものだと思っていましたが、ロスティヴォロド的には別にどうでもええんちゃう?俺ならやめて田舎に移住するし、みたいなテンションだったのか……

    作者からの返信

    この話の血の復讐(というか文化習俗の半分ぐらい)は、ヴァイキングのものを参考にしています。どっかで見かけたのですが、バルカン半島にも結構近代まで血の復讐の制度はあったそうです。
    参考文献によるとなんかやらかしたヤツを追放=もうあいつは俺たちの身内じゃないから、復讐されてももちろんその報復はしない! みたいな扱いをしたり、あと金銭による賠償もOKだったそうです。ただし、金銭による賠償を受け入れるのはあまり立派な行いだとは見做されてなかったよう。やっぱり、親族が殺されたら血の復讐をするのが「立派な」ことだったようです。そして、復讐の連鎖により二つの一族が滅亡……なんてこともあったようです。怖いですよね💦 

    血の復讐、第一部の最初の方でさらっと触れたんですが、自分の一族の誰かを殺したヤツではなく、そいつの身内を殺してもOKなんですよ。もうむちゃくちゃですよね(-_-;) が、これ全部キリスト教が布教される前の話なんですよ。
    在りし日の北欧の人がキリスト教に改宗した理由の一つは、キリスト教は血の復讐をしなくてもいいと説いているから、という記述をどっかの歴史系のサイトで見たことがあります。確かに、自分の身内がやらかした報復として、ある日いきなり殺される(ただし、どんな手段を使っていいということではなく、一対多数は卑怯とか寝込みを襲うのは駄目とか、様々なルールがあったようです)可能性がある社会なんて、満足にお出かけもできませんよね。ヴァイキングの皆さんも、きっと疲れていたんでしょう。で、約束の刃はこういう過渡期の社会をイメージしているので、シグディースとロスティヴォロドの血の復讐に対する態度が百八十度違うのです❤ 

    シグディースは第一部第一話の時点では改宗していなかったし、何より頭が固いので、先祖の掟は守るべし! と思いこんでいます。一方ロスティヴォロドは、幼少期に改宗したし、柔軟というか適当な性格なので、血の復讐にやる価値を一ミリを見出してもいないのです。ましてシグディースの場合、復讐したら処刑間違いなしですからね。庇ってくれる身内はもうこの世に一人もいないですし。シグディースは、改宗した時点で復讐をやめてもよかったのです(;´∀`) 
    ロスティヴォロドは、シグディースに半分呆れて、半分感心しています。あいつもようやるなあ、という感じで。……なんだか、真面目に復讐しようとしているシグディースが可哀そうな感じになってきましたね。でも私も、やらなくても責められない社会ならば、血の復讐はしないだろうなあと思います。しゃしゃさんはどうですか(^O^)/