作品情報にある通り、何処かほの暗く陰鬱な雰囲気のある舞台で始まる物語。そこには様々な胸躍るファンタジー要素が織り込まれており、その一つひとつが新鮮でワクワクするもので、読んでいるうちにどんどん物語に引き込まれていくような、魅力的な世界観を作り出しています。そこに暮らすキャラクター達は勿論、この世界特有の生き物がこの世界で人々と共にどうやって暮らしているのかや、登場人物たちの言動から示される、読み手である私達とは違う"この世界の常識"を垣間見て、ああ、この世界ではこれが"常識"なんだ!という異文化を見る感覚も新鮮で面白かったですね…!最初は何処か時間が止まった時の中にいるようだったノノの世界が、目まぐるしく変化していく展開は、こちらも先が気になってしまいどんどん読み進めてしまいました。最初にも少し触れましたが、主人公のノノを始め、重要人物も、少しだけ登場する脇役?のキャラクターも皆がそれぞれに個性的で愛すべき人物達だったと思います。特に主要人物(主役?)の3人にはすっかり愛着が沸いてしまいましたね…。素敵な作品を本当にありがとうございました!