第16話  第二兆候?



バス旅行から帰って来た子供達は口を揃えて

「なんなん! あのおやつ オヤジじやないから!」

だよね これに関しては弁解の余地もない。

ここは素直に謝るしか〜

ん?真実の様子がおかしい。

何も言わずに自分の身体を見ている。

「真実 どうした?」

激怒中の淑子と亜子に謝り、真実の側にいく。

「お母さん 何かこんなんいっぱいできとる」

見ると身体に無数の赤い斑点ができていた。

「虫に噛まれたか かぶれたんかな どっか草わらか木のそばにいた?」

「さくらの木の下でお弁当食べた」

「じゃあ毛虫でもおったんかね」

「でも痒くないよ」

「あんた 鈍いからねー まぁお風呂入っておいで」

「はーい」

そんなやりとりをしているとお客様が入ってきてこの話はそこまでになった。

この時もっとちゃんと見てあげるべきだった。これが二度目の兆候だったのに。

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見上げれば青空 まみぃ @aluku

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