第7話

学校が終わると俺は任務のため

東公園にいた。


少しすると誠也がやってきた


「ごめん、少し遅れた。」


「いや、大丈夫、近くの喫茶店に

移動しよ。」


「わかった。」


俺らが入った喫茶店はとても雰囲気

がよく、話し合いをするにはちょうど

いい場所だった。


「話の前に、名前だけ聞いても

いいか?」


「ああ悪い、まだ言ってなかったな

俺の名前は新庄海斗だ。」


この名前は俺が任務の時によく使う偽名の

ひとつだ


「海斗、改めて昨日はありがとう」


「うん、どういたしまして。」


俺は一度コーヒーを飲み、


「いつから誠はストーカーされている

ことに気づいたんだ?」


「えっと……一か月前くらいから」


「今までずっとか?」


「うん。」


「褒めていいかわからないけど

一か月もよく耐えたな。」


海斗と話していると今まで支配されて

いた心が少しずつ晴れていくように感

じた。


「誠、ライムの交換しないか?」


「ああ、わかった」


「何かあったらいつでもライム

送ってくれていいからな。」


俺は、誠也が助けを求めることが

できる相手が一人でも多いほうが

いいと思い、ライム交換をした。


「海斗、この後用事ある?」


「いや、何もないな。」


「なら、遊びにいこうぜ」


「ああ、わかった。」


俺が海斗を遊びに誘った理由はもう少し

話を聞きたかったというのもあるが、

単純にもっと海斗と仲良くなりたいと

思ったからだ。



―――


その日の夜俺は、協力者に連絡を

していた。


「……で誠也をストーカーしていた奴

がどんな奴かわかったか?」


『一つ少し良くない噂を聞く所を見つけ

ました。これから、もう少し深く調べよ

うとしていた所です。』


「ああ、わかった。引き続き調査を

たのむ。」


『はい!頼まれました!』


電話がおわった時、ちょうど誠也から

ライムがきた


『海斗~今日はめっちゃ楽しかった!

帰りも家の近くまで送ってくれて

ありがとう!!』


『俺も今日は、二人で遊べて

楽しかった。おやすみ』


この気持ちは任務だからではなく

俺の本心だ。

























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クラスの冴えない地味男…陰では凄腕イケメン もんもん @monmonmonmon

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