地上と空の二つに分かれた世界。戦後という時代を、人々はそれぞれの立場で暮らしている。端的な説明でも、深い世界観が垣間見れる作品です。「今はこんな状況」という言葉で、かつて何があったのかという想像を広げることが出来ます。タイトルと同じ章題の最終話で出てくる観覧車が、作品世界を象徴しているように感じました。