20 真っ暗な世界で
「ざけんじゃないよ!」で
「やり方が
「何度も行こうとしたんだが…その、どうしても
もしかしてお
「
「
「だぁから何だってんだい!? こんなことしたのもあたしのせいだってのかい? そうやって『ビビリなんですぅ』って言い
社長ネコは
「あのっ、それよりコタツを元に
わたしは足元にいた黒ネコを
「
「当たり前です、ねえコタツ?」
「にゃああああああ」
ダメだ! 「うんうん」なのか「いやだあああ」なのかどっちか分かんないや。
わたしが
「人間に
「そうだね、あたしもこいつがいないとネット注文した物が
「それに、おれの友だちなんだ。たった一人の」
あれれ? ネコに友だちなんていないって言ってたのはどこの
わたしの
社長が左の
黒いしっぽがゆらゆらしたと思ったらビュッ! っとすごい
「オ、オ、オレの服は!? 早く!」
そっか、ネコになった時に
「人間になりたくてなったわけではないのだろう、少年よ。今ならネコに
クロツキはすぐには答えなかった。ネコに戻ったら
「クロツキ、今のお前ならネコとしても生きていけるだろう。お前自身が決めな。けどあたしゃ
「じゃあわたしが
「お前に
「そうなの? しっぽをナデナデしたかったのにぃ」
「ぬぁんで戻らないんだい?」
「さわられたくないからです!」
ムキになって言い返すクロツキ。そんなこと言ってるけど、わたしには分かる。
カフェで人間の話を聞いたり、ミルクティーで人を
「良いのだな少年? ネコに
「むぁだ言うのかいこのジジイ! それよりこれから大変なことになるんだから会社のことを考えな! あたしもこうしちゃいられないよ!」
するとスマホを取り出してどこかに電話をかけ、”カブを売る”とか何とか話を始めた。
「分かっている。
社長は立ち上がった。スーツにクロツキのキックの
「ま、これまでやってきたアンタならきっと切り
「
コタツがぱちぱちと
「ミ、ミミィ…! 私と友だちになってくれるのか?」
「そんなわけあるかい! アァンタなんざうちに来ている
ブオッ! と
「あー、なんかお
「おれも朝ごはん食べてなかった」
「オレもオレも!」
「それならばいいものがある。みんな社長室に来なさい」
というわけで
町中が見わたせる
「どれでも好きなのを
「わあ、ありがとう!」
社長って会社の一番えらい人でお金持ちのはずなのに、カップラーメンが好きなんて
わたしは
「人間になって最も良かったことはカップラーメンに出会えたことだ。
「おいしいけどおれは別にそこまで…」
「味と
わたしたちは
「くどいんだよ! これだからろくでもないアホンダラジジイは」
ってまた
ふたを開けるとほわっといい
「いっただきまーす!」
みんなでカップラーメンをすすった。その顔がわたし以外全員ネコなんだもん! ずっとニヤニヤしちゃった。
「ところで
「明日になれば
「本当にみーんなネコになっちゃう一歩手前だったんだ…」
「
「えへへ…」
「そうだ、ヨシッチにこのこと教えてあげなきゃ。きっとまだどこかで薬の作り方を
「
食べ終わると社長ネコは部屋を出て行った。
お
朝からずっと
このまま
あったかくて安心する。まるでお
「ぅええへぇぇっ!」
「…うるさいな、耳元でいきなり
目の前には
「なんでぇ?」
「ゆすってもたたいてもちっとも起きないからだ」
「そうそう、
「そうだったの…ありがと。ていうかコタツどこにいるの?
そうなんだ、
するとクロツキが手を放したから、ズリっと落ちて
「
「どんくさだな」
「はっきり言いすぎ! ていうかネコの目が光ってこわいし」
でもクロツキは
「いい夜じゃないか。ホラ上を見てごらん」
「うわぁ! すごーいっ!」
わたしたちはしばらく言葉を失って見上げていた。
みんな
けれど空に星があるようにわたしの心は明るい。
「もう一回やってみようかな」
「何をだよ?」
左となりのコタツが問う。右となりのクロツキもわたしを見ている。
「
ネコ二人がうなずいてくれる。
「いいじゃないか。
「うんうん、オレもその考え好きだ」
「
ヒョウ
やらなかったら何も変わらない。それじゃきっと
「
きっとこのメガネのせいだ!
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