18 お手柄メガネ
「やめろ! やめてくれ! 思い出したくない…! いやだ…熱い…
「クロツキ? どうしちゃったの?」
おそるおそる手を
「
右の長そでのひじから下に
「おれに
このひっかき方は
「どうしよう、クロツキが…」
「あいつはねぇ、ネコだった
「え…」
コタツだけじゃなく、クロツキにもかわいそうな
そういえば『ブラッシングしてもらったことはない』って言ってたっけ。
「
ブリーダーっていうのは、ペットショップで売るために動物を
一体、命を何だと思ってるんだろう。
それだけでも
「ブリーダーの元を
わたしは言葉が出なかった。
「そういうことだったんだね」
『いつも
カッターナイフの
「
「うううぅぅぅっ…! 人間なんて、人間になんてなりたくなかった!」
ギラギラした赤い目でまっすぐにらむ先は、わたし。
「クロツキ…。カフェを始めたのは、
「クロツキのミルクティーで、みんな
カフェに来たお客さんはみんなそうだった。ちょっと
けれど、わたしの言葉は
「さあ、今こそ
社長ネコのぶち上げに「ウウウウゥゥーッ!」っと
「どうしよう
「あの男、人間のくせにぬぁんでアタシやこいつらがネコだと分かったかね?」
「人間のくせにって、もしかして
「ぬぁんだって?」
「みんなと同じ二本足で歩くネコ。キジトラ
わたしが言うと、
「イャ——ッハッハッハッハッハア——ッ!
「なに? なになに?」
その間にもクロツキが
コタツのネコジャンプキックだ!
けれど人間サイズのクロツキには
「ひどい! コタツは友だちじゃない!」
こんなことやめさせなきゃ。引っかかれても、
すると
「フギャァッ!」
しっぽを
「アンタ、
クロツキを遠ざけた
桃金太郎? へんな名前…
「やっと思い出してくれたか、ミミィ」
「いーぃや、アンタのことなんかこれっぽっちも覚えてないさ。
「ふっ、
「アンタの思い出話なんざどーぅだっていいんだよ! とっととあいつらを元に
「あなたならネコの
「そんなのネコだった時は知らんかっただろうがバカタレが! 人間になったからこそ分かったんだよ! 人間がいなきゃネコを
この二人の
「私と
「っはあ?」
「
「バッカ言うんじゃないよこのドアホが! はた
あちゃー、
でも
「人間を
クロツキの
「にゃあァァァ——! ニャアア! にゃあああお——ぅ!」
コタツがネコ語でクロツキに何かを
「わたしがやらなきゃ」
だって
そして二人を人間にした
「そうでしょ魔女ネコ?」
「フンッ、人間を
「うん」
魔女ネコに向けてわたしは大きくうなずいた。
「言葉にしなきゃ気持ちは
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