愚者と賢者と

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愚者と賢者と

 ある所に悪魔を召還した男がいた。




 悪魔は死後、魂を貰う代わりに願いをなんでも三つ叶えてやると言った。




 ただし無限と捉えることのできる願いは不可能だと付け加えた。




 男は、だったらまず一生金に困らないようにしてくれと言った。


 悪魔は、だったら二トンの金塊を出してやろうと言った。




 男は喜び、悪魔は言った通り男の頭上に二トンの金塊を出現させた。






















 ある所に悪魔を召還した男がいた。




 悪魔は死後、魂を貰う代わりに願いをなんでも三つ叶えてやると言った。




 ただし無限と捉えることのできる願いは不可能だと付け加えた。




 男は、だったらまずどんな相手にも効く記憶を消す能力をくれと言った。


 悪魔は、不思議な願いだが叶えてやると言った。




 男は喜び、悪魔は言った通り男に記憶を消す能力を授けた。





























「では手始めにお前の一つ目の願いを叶えた、という記憶を消そう」

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