人物紹介② (88話~125話)

【注意!!】

章題の()内の投稿話に達していない状態で読むとネタバレになります。

気にしない人、または条件を満たしている人のみ読んでください。



あまり範囲を広げると、もはや誰が誰だか混乱されることを考慮して一度人物紹介を投稿します。

今回は①に比べてあまり多くないので、人物以外の用語も混ぜて紹介しようと思います。


※名前横にある()は1560年のものとなっています。またそれ以前に亡くなっている・以降に生まれた人物に関しては西暦を書いておきます。



【一色家】

[本家筋]

一色いっしき鶴丸つるまる 政豊まさとよ(1564~)

一色政孝・久との間に出来た長子。乳母には一色分家当主である昌友の妻がつく。出産時は東海一帯で起きた一向一揆の対応に追われていたため、政孝は立ち会っていない。


・故 一色いっしき政澄まさずみ(~1495)

一色家3代前の当主。一色政孝にとって大伯父にあたる人物。遠江が斯波家によって治められていたため、守護である斯波しば義寛よしひろに従い今川氏親と争った。氏親が本格的に遠江に侵攻を開始した翌年の1495年に大井川城防衛戦において討ち死にした。後に一色家は今川に降伏し、今川勢力として大井川領の統治を継続することとなる。


・故 一色いっしき政国まさくに(~1532)

一色家2代前の当主。一色政孝にとって祖父にあたる人物。兄である政澄が討ち死に後、弟の助けもあり家中を纏め今川に臣従する。

また内政においても現在の一色家の土台を築いた人物で、東海道における商人の優遇策を打ち出し大井川領に潤いをもたらす。

元服前の政文を残して病没する。


一色いっしき義政よしまさ豊岳ほうがく(79)

政澄・政国の弟。政孝にとって大叔父に当たる人物。兄政国の死後はその子であった政文の後見人を務める。政文の一人立ちを確認した後、政務から距離を置くため城を去り一色家の菩提寺である「縁東寺えんとうじ」の住職となる。

寺を自身の子に譲った現在は、数人の弟子を引き連れて各国放浪の旅に出ている。


[一色分家]

一色いっしき日輪ひのわ(26)

四臣一色分家の当主昌友の妻。大井川商会組合に所属している組屋の娘。1558年と1563年に男の子が生まれる。

一色政孝に子が生まれると、乳母として雇い入れられた。


一色いっしき亀吉かめきち 昌成まさなり(3)

一色昌友・日輪の長子。幼い頃から母方の実家である組屋にて金の流れや、その他様々な教養を受けている。一色鶴丸とは乳兄弟。


一色いっしき烏丸からすまる 昌春まさはる(1563~)

一色昌友・日輪の次子。日輪に鶴丸の乳母としての話が出ると、実家である組屋が烏丸を預かると申し出てきたため、赤子の頃から組屋の家で育つ。

日輪の兄に子がいないため、大いに可愛がられた。


[大井川商会組合]

組屋くみや左近次さこんじ(49)

大井川商会に属する商人。14人の代表の1人でもある。東日本を中心に商売を行い、主に蝦夷地の交易品を持ち帰る。飛鳥屋宗佑の協力もあり、京にて交易品を売りさばき公家からの評判も高い。

娘は一色昌友に嫁いでおり、すでに男の子2人がうまれている。

息子も商人としての出来は良く、自慢の息子だと方々で自慢している。


組屋くみや左平次さへいじ(29)

組屋左近次の長子。組屋の跡継ぎとして金銭の管理をしている。自慢の息子だと父親には言われているが、唯一の懸念は妻はいるものの子に恵まれていないこと。

妹の日輪の子をとても可愛がっている。


[今川井伊家]

虎松とらまつ(1561~)

史実の井伊直政。

井伊家の当主であった井伊直盛が武田家に離反したが、父である直親は諫めようとして殺された。次郎法師によって幼い虎松は大井川領へと逃げ込み、暮石屋庄兵衛に保護された後、政孝に迎えられた。

現在今川家中では内密にされているものの、氏真には一色家に匿われることを認められている。

氷上時宗に預けられ、幼いながらに日々鍛錬を行っている。


次郎じろう法師ほうし虎上こじょう殿(25)

史実の井伊直虎。

父である井伊直盛が親今川派の家臣らを殺して武田についた際、元許嫁であった井伊直親に虎松を託される。

直親が直盛に殺されたことを確認した次郎法師は幼い虎松を連れて、言いつけ通りに大井川領へと逃亡した。

暮石屋庄兵衛の保護から一色政孝に迎え入れられ、井伊谷に戻れないと還俗し政孝の母である華姫に仕えるようになった。

還俗の際に名を虎上に変える。


高瀬たかせ姫(6)

井伊直親が幼少期に井伊谷城から避難していた際に、信濃国伊那郡にある塩澤家の娘との間に出来た子。虎松の異母姉。井伊直盛が武田に離反すると、信濃で暮らしている高瀬姫の危険を感じ取った豊岳が保護した。

その後井伊の人間を秘密裏に匿うことを許された一色政孝に保護される。

一色家の一部の者らは、政孝の側室にと声を上げているが本人の気持ちは果たして・・・。


【六角家】

阿多あた姫(17)

六角家重臣であった平井ひらい定武さだたけの娘。一時六角家の人質だった浅井長政と結婚するが後に離縁される。平井に戻った阿多姫には、六角の嫡子であった六角義治の側室にという話も出たが、観音寺騒動が勃発し父定武が死んだため兄である高明と共に平井領へ待避した。



《用語》


・大井川商会組合

一色家が保護している商人らの組合。組合に所属する商人は大量にいるが、その管理を任されているのが14人の代表者。

さらにその14人の中で筆頭を任されているのが暮石屋である。

商会に属している商家は、厳しい審査を受けて14人に認められた家のみが組合員を名乗れる。恩恵として一色家には組合商家を守る義務が生じ、何か問題があった際には仲介、または解決に動くことが課されている。

そのために武家法ならぬ商家法を独自に作成し、『一色商家保護式目』(未出)として正式に書き示されている。

保護される対価として、毎年年末に金による保護料を一色家は受け取っている。一色における貴重な財源の1つ。

 既出代表商家

 {暮石屋(筆頭)・飛鳥屋・染屋・組屋}


・一色港

三河平定戦後、松平元康が大幅譲歩した和睦の結果三河国内で得た一色の領地。大井川港発展の手腕を買われて一色家に任された経緯がある。

代官として林彦五郎が一色港に入り、新設された水軍が港の防衛を担っている。

元々は小さな漁村であったが松平領での混乱や、一向宗の一揆の影響もあり日に日に人口が増加している。

1564年に蜂起した一向宗に包囲されたが、秋上佐助や偶然味方に付けた雑賀衆の土橋守重らの活躍によって防いでいる。


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