東海の覇者、桶狭間で没落なれど

楼那

人物紹介

人物紹介① (1話~87話)

元々87話の次話として挟んでいた人物紹介ですが、投稿の先頭に配置し直しました。章題に範囲を書いているので、②以降も章題を参考に探して頂けるとありがたいです。

初登場の人物はルビをうっているので、それも参考にしてください。

②以降はある程度たまり次第更新していく予定です。

またオリジナル人物以外にも史実から大きく外れた人物や組織・城など必要だと思ったことも対象にします。


※名前の横に()で書かれている年齢は1560年のものとなっています。




【一色家】

[本家筋]

一色いっしき政孝まさたか(19)

今川一門衆、一色家の若き当主。その正体は2020年を生きていたはずの青年。父であり先代当主の一色政文が桶狭間の地で討ち死にしたため、急遽当主の座についた経緯を持つ。

後世を知るものとして、今川家存続のために奮闘している。


・故 一色いっしき政文まさふみ(41)

今川一門衆、一色家の先代当主。妻は先々代今川家当主である今川氏親の娘。

桶狭間の地で大将今川義元を守りながら戦うも討ち死にする。

討ち取られる直前には織田家家臣の服部一忠に一太刀浴びせた。


はな姫(36)

今川氏親の娘。幾度にも渡る織田との戦で功を上げた一色政文に嫁ぐ。

唯一の子である政孝を溺愛し、その影響もあって初陣が遅くなった。

今川家の将来を憂い、松平の独立に際して姪である築山殿も岡崎城へと入ったことを長く心配していた。

一色政孝の妻である久姫との関係は良好。


ひさ姫(20)

松平元康の姉。元康がお家騒動の回避のために、今川家で過ごした人質時代に仲の良かった一色政孝に嫁がせた。久姫はそのことも承知の上で政孝に嫁ぎ、以後は一色のために二心無く政孝を支える。

また政孝考案の源平碁では、一色家中で一番強くなっている。


[一色四臣]

氷上ひかみ時宗ときむね(56)

一色家を支える重臣四家の筆頭。先代当主である一色政文を長年補佐してきた。政文が討ち死にした尾張遠征に関しては年齢を理由に参陣させてもらえなかった。

そのことを長く後悔する。

最近は息子である時真が、四臣まとめ役である氷上家の仕事を受け持つようになり、だんだんと自由に出来る時間が増えている。


一色いっしき昌友まさとも(29)

一色家を支える一色四臣の一角。数十年前に本家筋から別れた一色家の分家当主。

先代の分家当主を早くに亡くしたため、若い身ながら当主となった。内政を得意とし、何事においても必ず昌友を通して内政ごとが決められている。


尾野おの道房みちふさ(30)

一色家を支える一色四臣の一角。桶狭間の戦いでは政文の亡骸を守り、一色家の居城である大井川城まで撤退した。

政孝にとって戦の師であり、常に兵をおこす際には戦場に連れ立っている。


秋上あきうえ佐助さすけ(36)

一色家を支える一色四臣の一角。桶狭間の戦いで政文の亡骸を守り、一色家の居城である大井川城まで撤退した。

父であり、秋上家の先代当主である秋上弥助も桶狭間で討ち死にした。


[一色家臣団]

氷上ひかみ時真ときざね(39)

一色四臣である氷上家の次期当主。現在は父である氷上時宗の仕事を徐々に受け継ぎつつ、四臣のまとめ役として日々勉強中。

元は農治奉行として働いていたが、現在は前任者不在を理由に水治奉行にも任命されている。


氷上ひかみ小十郎 時忠ときただ(8)

氷上時真の子。氷上時宗の孫。政孝の側仕えをしていて、さらに父の仕事ぶりも学ぶ。幼名は小十郎であり、後々時忠と名乗るようになる。


一色いっしき昌秋まさあき(26)

一色四臣の一つ。一色分家の当主である昌友の弟。昌友とは違い武働きで一色家を支える。一方で船にはめっぽう弱く、乗りやすさを求めた改造関船に乗った際にも1人船酔いに苦しんだ。

腕が立つことから政孝が城を出る際には、よく護衛としてかり出される。


はやし彦五郎ひこごろう(47)

一色家家臣。元水治奉行として、大井川港の発展に貢献。また一色水軍の編成にも心血を注いだ。

現在は新たに一色領として認められた三河国内の漁村である一色港に入って水軍の者らと協力し港の発展に尽力している。


小山こやま房介ふさすけ(24)

元水治奉行であった林彦五郎の部下。彦五郎と共に港の発展に努め、現在は大井川港の港整備に追われている。兄は水軍衆指揮官の1人である小山家房。


[栄忍衆]

落人らくど(?)

栄忍衆の頭領。栄衆は本来尾張や三河に本拠を構えていたが、どういった理由か遠江へと一門衆総出で越してきた。政孝にとっては目や耳となり得る存在。

暗殺や戦闘といったものは苦手だが、情報収集や流言、または調略等を得意としている。

また今川の家中でも栄衆の存在を知るものは多くない。


雪女ゆきめ(?)

栄忍衆の中でもくノ一だけが所属している栄女衆のまとめ役。敵方城内への潜入を得意とし、侍女や台所を預かる者として情報を集めている。

引馬城の戦いにおいては貴重な情報を確保し、松平に寝返ろうとしている者らを一網打尽にした。


はつ(?)

久姫と年の近い侍女。実態は栄女衆の忍びで久姫の護衛も兼ねている。


[一色水軍衆]

小山こやま家房いえふさ(27)

小山房介の実兄。一色水軍指揮官の1人でもある。水軍での主な役割は遊撃。

小山家の当主は弟である房介と決まっているが、兄弟で特に確執があるわけではない。むしろ自由に水軍をやれると喜んでいる。

外様である他指揮官2人からよく話を聞いている。


染屋そめや寅吉とらきち染谷そめや寅政とらまさ(19)

染屋商会の主人である染屋熊吉の弟。元々は商才が無いため、金で雇った傭兵を指揮して商船の護衛を務めていた。

政孝が久姫を岡崎城より連れ帰る際、海賊の襲撃にあったところを撃退する寅吉の姿を見て、仕官しないかと持ちかけた。

一色に従う商家を守るルール上、商家を抜ける寅吉に染屋の名を語らせられぬ為、政孝が染谷寅政の名を与える。

以降は一色水軍の指揮官の1人として仕えた。水軍での主な役割は防衛。


兵助へいすけ(17)

農民の子。幼い頃染屋に奉公人として出される。寅吉を兄貴分のように慕い、寅吉が寅政として政孝に仕官した際には、寅政に付き従った。


奥山おくやま親元ちかもと(46)

天竜川の河口よりやや南にいった場所にある神高島(※架空地)を根城にしていた海賊の親分。先祖は後北条家の水軍を率いていたこともある。

染屋寅吉に海賊行為をしていたところを捕縛され、政孝による説得の後一色家の水軍衆に海賊衆もろとも仕官した。

水軍指揮官の1人であり、水軍指南役として水軍を鍛え上げている。水軍での主な役割は攻撃。現在は一色港にて林彦五郎と共に港の発展に努めている。


奥山おくやまたま(43)

奥山親元の妻。夫である親元が水軍衆に任命されてからは大井川城へ奉仕に入っている。


奥山おくやま海里みさと(22)

奥山親元・珠の娘。一色仕官前は海賊として略奪行為を行っていた。現在は親元の指揮下に入り、水軍衆に任じられている。次代の指揮官候補。


[大井川商会組合]

暮石屋くれいしや庄兵衛しょうべえ(54)

一色が抱えている商人らの組合、大井川商会組合の長。自身の経営している暮石屋は京を含め、日ノ本各地に店を持つ大商人。元々は大井川流域にて商売を行っており、昌友が行った商人優遇策で相当な利益を出した1人。

商人の中では唯一自発的に政孝の部屋を訪ねることが出来る。それほどまでに一色家にとっては重要な働きをしている。

現在京の屋敷にて、後の井伊直政である虎松と史実では井伊直虎として知られる次郎法師を匿っている。


染屋そめや熊吉くまきち(28)

大井川商会組合所属、染屋7代目主人。織物を主に扱っていて、京や中国地方でも交易を行っている。

また弟である寅政を筆頭に、水上で戦える傭兵を多く雇っており他の組合の商船護衛も受け持っている。当然、護衛費用もかかる。

父親は寅吉を疎んでいたが、熊吉は寅吉が家を出ると決断したときは大いに悲しんだ。


染屋そめや春代はるよ(26)

染屋熊吉の妻。ほとんど家にいない熊吉に替わって家を守っている。


飛鳥屋あすかや宗佑そうすけ(48)

元々は畿内に拠点を置いていたが、庄兵衛より大井川領の発展を聞き大井川領へと拠点を移す。その際に大井川商会組合へ加入した。

庄兵衛の推薦もあり、政孝に信を置かれた宗佑は一色家の台所を任されるまでになる。主に米の買い付けで安い米を買いあさり、一色家がそれを買い取っている。

また近い将来には越後にも上客が出来る予定。

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