【長歌】死者のごとく
死者はただ 永久(とは)なる死のごと 永遠の 愛をばもちて 四五九(じごく)にて 生きる凡夫のわれわれを 氷河のほほゑみをばもちて 久遠にみまもるばかりにて 死者はただ 沈黙しつつ 其処にぞありて ひともころさず ひとをなぐらず ひとを越えず ひとをにくまず ひとをわらはず ひとからうばはず ひとからぬすまず ひとをばくるしめる こともあらざり ひとをばなやませる こともあらざり ひとをばかなしませる こともあらざり 戦争もせず 差別もせずに 盗作もせず 執筆もせず 欺瞞もRAPEも自瀆もせずに 梟猛ならず 驕慢ならず 鬱勃としてまた憂鬱ならず 一瞬ならず 永遠ならず ただ虚無にして また存在し 一瞬にして 永遠にもあり 死者はただ 沈黙なさるのみなりて そはひとつなる ちひさき神の ごとくにあれば この四五九にて 魑魅魍魎のごとくして 生きて生き 生きてはまた生く われわれも 死者のごとくに 生きるべきなり すべからく 死ぬるがごとくに 生きるべきなり
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