エピローグ

半年後。墓地。墓の前で手を合わせている田富。


田富「緑。やっと全部終わったよ。ごめんな。お兄ちゃん、完全すぎる犯罪は事件にすらならないってことを忘れてた。……あんな奴らと一緒に自殺したことになるなんて、笑えない冗談だからな。これ、置いとくな。お前は読みたくないっていうかもしれないけど、俺の処女作にして遺作だから」


バッグから本を取り出し、墓前に置く田富。


田富「じゃあな、緑。また来るよ」


去っていく田富。

置いていった本の表紙には『限・界・密・室! 田富功利』と書いてある。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

限・界・密・室! @kanbou

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ