前のエピソード――第95話　ロビタと晶子とカクヨムコン

　実は、バレンタインの早朝ですが、男の子にチョコを貰い（実話）ました。彼はまだ20代で、女の子からチョコを貰いたくても貰えない非モテ男子です。長身で見た目は悪くないのですが……何故かそうなんですね。理由はいろいろあるのでしょうが、ここでは省略します。

　その彼の要望に応えるために、「小説の中、フィクション世界で本命チョコを貰えるストーリーを書いてあげよう」という事になり、清純で内気な女子から告白されるのが良いのか、それとも、高慢で威圧的な女子にもてあそばれるのが良いのか、少々探りを入れてみたところ……彼は後者（爆笑！）でした。

　そこで、突貫で小説を書き上げることになり、本命チョコが貰えるところまでは14日中に仕上げ、残りは翌日に仕上げました。

　その作品がコチラです。

「甘剣（あまけん）」

https://kakuyomu.jp/works/16817330653216146528

　タイトルは甘々な剣（つるぎ）ちゃんの略です。

　ちょうど、フィンディルさんの自主企画「あなたの小説の方角はどちら？」が開催されていた事もありまして、そこへ突っ込みました。

https://kakuyomu.jp/user_events/16817330653180638267

　フィンディルさんのいわゆるフィン感は小説の方向性を東西南北の方向で判定するというものです。大まかにはこんな感じ。

　北：大衆的　エンタメ

　西：純文学的　昇華

　東：実験的　新規性

　南：抽象的　感性

　もちろん四方向だけではなく、北東とか北北西とか、純文学的だけどエンタメ要素強め、みたいな判定もありますが、私が書いたどの作品も「真北」になるであろう恐ろしいものです。

　一応自主企画なので条件があります。

①五千字以下の書き下ろし。二次創作やスピンオフ、番外編などは不可。

②タイトルが二字熟語。

③方角の記載

④他者からの指摘の許可。

　さて「甘剣」でありますが、知っている人はごく少数だと思うのですが、既存のキャラと世界観を流用しています。それでも主人公は新規に作ったものだし他作品との関連性は……表には出ていないからＯＫと自己判断しています。このくらいはいいよね。

　主人公の男の子はもちろん、職場の男性をモチーフにしており、筋金入りの非モテ男子です。彼はバレンタインデー当日、屋上に呼び出されます。その相手は彼が密かに憧れていた女子だったのですが、何と、彼女から「期間限定の一応本命チョコ」を貰います。もちろん、暗黒作品なのでこのままハッピーエンドとはならず、途中で殺し合いのようなマジバトルに突入したり、主人公の体が機械だったりします。

　こんなんで大丈夫なのか？

　チョコを貰うハッピーなラブコメじゃねえ！

　と思われる方もいるでしょうが、本人はとても喜んで（マジで事実）いました。ふふふ。彼は尻に敷かれるのが好きみたいだな。

　そんなこんなで公開し、5000字に合わせて削除して字数を整えてから気付くんですが、このヒロインは「沼らせ女」ではなかろうかと。ならばカクヨム文芸部の自主企画にも突っ込んどきました。

【カクヨム文芸部公式自主企画恋愛ショートストーリー募集　テーマ「沼らせ男／沼らせ女」】

https://kakuyomu.jp/user_events/16817330653212101305

　元々、「沼らせ男／沼らせ女」なんてよくわからなかったので、今回参加は無理かなと思っていたのですが、まあ、これでも一応テーマには沿っていると思うのでヨシ。

　次回からは企画参加作品の感想などを二～三行で書いて行こうと思います。