第3話 現状報告

 現状の報告になりますね。

 一次敗退決定作品その①。


「君はいつまでもそのままでいて欲しい」

https://kakuyomu.jp/works/1177354054890250454

 こちらは第12回講談社ラノベ文庫新人賞に応募。一次通過ならず。


「美少女レスキュー☆ビューティーファイブ Reboot!」https://kakuyomu.jp/works/1177354054890902116

 こちらは第17回MF文庫Jライトノベル新人賞に応募。一次通過ならず。


 両方、カクヨム掲載版を少し手直しした程度での応募です。縦書きにして読みやすいように工夫したくらい。講談社の方は一時通過者に評価シート、MF文庫Jの方は応募者全員に評価シートがもらえるとの事。要するに、評価シートちょうだい的な応募だったわけです。MF文庫Jの方は落選したものの、評価シートは貰えるはず。講談社の方は残念でした。


 さて、ビューティーファイブの方ですが、カクヨム自主企画において良い意味での辛口批評をいただいております。


 先ずは、皐月裕さまの辛口批評です。以下コピペ。


※※※


「辛口批評をされたい方向け」に参加いただきありがとうございます。

コメントをさせていただきます。


・世界観の説明が短く、テンポが速すぎる印象を受けます。レスキューチームなのに活動休止? アイドルなのに授かり婚? と戸惑う要素が初めから多いためです。

・専門用語への説明がないのは不親切だと読者に感じられ、読んでもらえない可能性を生みます。なるべく短くて構わないので専門用語が出た際には説明になる文章を入れましょう。

・セリフが連続して続き、誰のセリフかわからない箇所が多々あります。キャラクター像がわからない序盤は誰が話しているかわかるように地の文を入れましょう。

・宇宙、レスキュー、アイドルというキャッチ―な要素が詰め込まれた作品で、読者層を絞ることができているように感じます。男性キャラクターのセリフからも男性をメイン読者としているようにとらえましたので、少女たちの魅力を全面に出していく方向性があっていると思います。


※※※


 このコメントは昨年10月にいただきました。

 私としては、説明は簡素にテンポよくと意識してましたが、そこを指摘されています。SFに関してはその辺のさじ加減が難しく、詳しく説明すれば説明が長いとか解りにくいとか言われるし、しなけりゃまた言われるし、なんですね。冒頭のできちゃった婚に関しては、アイドル関係ならワイドショーネタとして有りがちですが、SFとかレスキューとかとの組み合わせなら稀有で面白いのではないかと思っていました。

 この方の意見をある程度取入れ、説明が解りにくいが少なくなるように、誰のセリフか分かるようにやや丁寧に書き直して公募に出しました。そして見事に撃沈したのです。


 そして今月、岩倉澪音さまの自主企画「新人賞一次通るかどうかを独断と偏見で判断する企画」に参加させていただいて、かなり的確なご意見をいただきました。多分第八回だと思うのですが、コメントされたら企画を抜けるというのが条件でありましたし、今企画は終了したかで見つからないのですけど。

 この方の企画は以前から興味はありましたが、タイミングが合わず参加できていませんでした。南木さんが参加された時には「書籍化作家が何故ここに来るんだ」とかブツブツ言われてて、それでも的確な分析をされていたのが印相的でしたね。その辺をまとめた創作論がこちらです。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054889867803

 今回、自分としてはビックリするような指摘をいただきました。これ、自分の事だから見えてこないのだと思います。自分では「これが一番面白い」と思っているわけですから。


 岩倉澪音さまのコメントです。以下コピペ。


※※※


どうも。岩倉澪音と申します。今回は自主企画に参加してくださってありがとうございました。早速ですが感想を。


先に辛口の批評が届いていたみたいなのでそちらで被っていることは極力指摘しないようにして、とりあえずキャラクターの数が多すぎるということに尽きると感じました。SF的な説明を省略して読みやすくした代わりにキャラクターの数が多くなってしまって逆に読みにくくなってしまっている、と。なのでせっかくの工夫を構造が台無しにしてしまっています。細かいことを意識しなくていいのにキャラクターは細かく記憶しないといけないなんて矛盾していませんか。


また、序盤の妊娠の話から新隊長の話が本格的になるまでのタイムラグもひどく、浪漫あるSFの世界観に昼ドラ的な生々しい要素を盛り込まれ、しかもどこまでも広がっていくのがスペースの魅力だと思われるのですが、妊娠というごくごく普通の話題とセットで提示され、どういう反応をすればいいのか正直、よく分かりませんでした。特撮的な設定との食い合わせもあまりよくなく、ライトノベルの流行とは離れた位置にあるように思います。なまじ文章はまとまっているので判断がむずかしいのですが、個性的な作品で勝負するならば粗は徹底的に潰さないとなりません。流行の作品と戦わなければならないので大変です。先の人が貴重な意見を残してくれていたので、それを重く受け止めてみてください。


以上。


※※※

 まずはここ。

「キャラクターの数が多すぎるということに尽きる」


 いやいや……これですね。


「SF的な説明を省略して読みやすくした代わりにキャラクターの数が多くなってしまって逆に読みにくくなってしまっている。せっかくの工夫を構造が台無しにしてしまっています。」


 ぐぬぬ。自分が面白いと思って色々考えて用意したものが、客観的にこうなってしまうとは、一体どうなってんだか。

 はい。その通りだと思いました。私もね。丸三年も書き続けているんです。そんな事を客観視するくらい当たり前ですよ。自作品でなければ。

 自作品に対する〝えこひいき〟が足を引っ張っているとは、自分としてはかなり新鮮な発見でした。また、リーダーのできちゃった婚も、かなり格好が悪い事になりそうで、物語の印象を悪くする方向になっていたと、今更ながら気づいた次第です。

 

 いやいや。本当に有難い分析をしていただきました。そして岩倉さまと皐月さまの批評を合わせると、とても納得がいく結果となりました。感謝しかありません。


 何と言うか、創作意欲が沸き上がってくるような、的確な批評をいただいたと思いました。改めてお礼を。

 岩倉さま、皐月さま。ありがとうございました。


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