第2話 読者選考って何だ?

 カクヨムで行われるコンテストの多くに「読者選考」という言葉が見受けられます。カクヨムコンなどは読者選考のみですし、他は大抵ランキング(読者選考)を参考にみたいな文言が入ってますね。

 この、ランキングという奴。私にとっては天敵ともいえる存在なのですよ。

 なんて言うか、書いてる作品が今時の流行とは程遠い位置にあるようですしね。


 時々、最近の流行りを研究したり取り入れたらどうかとか、狙っているレーベルの受賞作品を研究して傾向と対策を練ったらどうか等の意見を下さる人もあります。しかし、そんなときの私の返事は「自分が面白いと思うものを書く姿勢は変わらないし変えない」なんですね。


 そんな姿勢を貫いているわけです。

 これが自分の、創作における矜持だ……ってわけでもないんですが、創作意欲が沸く事、つまり、自分が無我夢中になって、熱中して書ける題材って自分の好きなモノしかないんですよ。この辺の、私自身の趣向と世間の流行が乖離しているのは事実。これがランキングにも如実に現れますね。

 カクヨムコンは三度経験していますが、とても読者選考を突破できる気がしませんし、カクヨム内での自主企画においても、例えば何かのテーマ・あらすじなどが提示されて新作を出すような企画においても同様の壁のようなものを感じています。

 これは、自分としてはものすごく面白い物を提示できたのだけど、それに対して周りの評価は低いといった感覚ですね。

 原因は色々ありそうですが、主な要因は上にも書きましたが「自分が面白いと思うものを書く姿勢は変わらないし変えない」ってところ。これはある意味、作家の一人よがりであり、読者の事を無視している姿勢でもあると思います。


 そこで私は一つの目標を立てました。


 公募で賞を取るためには、まずは一次選考を突破しなくてはいけません。これ、やっぱり流行に乗った作品の方が有利みたいなんですよね。出版社としては、将来、商業作品として利益が出せるものを探している訳ですから。

 つまり、私のような創作姿勢、作風のもの。ニッチなジャンルと表現もできるでしょうが、これが受賞するのは難しい。でも、一次通過ならどうだろうか。今までの創作姿勢を崩さず、書きたいものしか書かない唯我独尊な作品で、一次突破できたなら?

 これ、私にとっては入選したと同じ位の価値があるんじゃなかろうか。「この勝負は俺の勝ちだ」と言って差し支えないのではなかろうか。そう思うのです。


 そして私の目標は定まりました。それは「読者選考のない公募で一次突破する事」です。


 ちなみに、現状、公募に出した作品は三作品ですが、結果が出た(一次敗退決定)したのは二作品です。


 この詳細は次話にて。

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