介護ロボット「美織」は、その名のとおり、かわいい容姿をしています。
その「美織」が起動して現代社会へと入っていく――ロボットがすんなりと入っていけるかというと、それは――涙あり笑いありの騒動が起こっていく――そういう物語です。
さて、「用の美」という言葉があります。
昔、柳宗悦という人が、日用品の美しさを表現した言葉です。
その上で、敢えて申し上げますと、この「美織」の物語は――「美織」が単なるロボットではない、「用の美」をあわせ持つアンドロイドへと成長する物語だと思います。
そういう意味でも、興味深い物語です。
是非、ご一読を。