国営放送の『百分de名著』で取り上げられた作品を、実際に100分間読んでみるという実験的なエッセイです。興味があるけど近づきがたそうな、読書前の気持ちにとても親近感がわきます。
タイマーをセットして100分。
全体の何パーセント読めたかなどのデータ的なことも記してあるのですが、そのあと番組本編の解説を紹介してあり、さらに理解を深めることができるように構成されています。
親しみやすい口調が「名著」を柔らかくかみ砕いてくれます。この読みやすさに加えて、筆者自身の知識や感性が光る読後の感想が率直で鋭く、とても読み応えがあります。
100分の読書で得るもの、思うこと。百冊読んだとき、人生はどう変わっているでしょう。
次回の「いざ実践!」が楽しみです。