第9話
よくよく思い出すと、はづきの笑顔や話し方、その仕草などがひとつひとつ思い起こ
されて、次第に奏太の気持ちが変わっていくのがわかった。
一週間がたった。その間、奏太はずっとはづきのことを考えていた。そうしてやっと
気持ちが固まって、気づくとはづきの電話番号を押していた。
「あのう、はづきさん、、、僕、彼女募集してるんです。」
「ああそうだったわね。ところで私、彼氏と別れたの。」
奏太にとって初めての本格的な恋の始まりだった。
ぼくのお姉さん 綾音 悠子(あやね ゆうこ) @mellow3
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