カクヨム甲子園2019

第7話 応募への逡巡

 高1の初夏に頓挫した『残夏』は、プロットを組み立てるという手順を経て、高2の夏に完成しました。1年がかりのミッションを終えた高揚感から、文芸部の顧問の先生にコンクールへの応募を勧められた時に、素直に「やってみようかな」という気持ちになったくらい、『残夏』の完成は私にとって格別に嬉しい出来事でした。


 とは言え、勢いに乗って即応募! となったわけではありません。

 チャレンジしてみたいとは思うものの、落ちたら恥ずかしいから、出来れば誰にも知られたくありません。そこで私は学校を介さずに応募できるコンクールとして、カクヨム甲子園に目をつけました。


 母に応募の意志があることを伝えて許可を取り、アカウントを作成。PCのデスクトップにあるWordからテキストをコピペしてエントリー──それは、驚くほどあっけない手続きでした。

 何しろ、アカウントの作成に必要なものはメールアドレスだけという手軽さです。氏名や住所、電話番号を入力する必要はありません。甲子園の応募要項に「高校に在学していること」とありましたが、応募の時点では高校名や学年を入力する欄すらないのです。ことによるとこの手軽さが、大人のユーザーの方がアクセス数を稼ぐ為に、確信的にカクヨム甲子園にエントリーするという不正を招いている面があるのかもしれませんが、とにもかくにも応募のハードルが低いのは、現役の高校生にとってはありがたいことに違いありません。


 唯、誤解の無いように申し上げると、ここを覗いているが、「なんだバレないなら一丁応募してやろうか」と考えるのは早計ですのでお気をつけください。カクヨム甲子園の場合には、中間突破者は、必ず在籍高校を申告しなければなりません。この時に虚偽の申告をすると、受賞資格を失います。そして不正行為を働いたあなたは、カクヨムでの未来を失うことになるでしょう。






 さて、どうにかこうにかカクヨム甲子園へのエントリーを果たした私。

 ですが、すぐに応募したこと自体を後悔することになるのでした。



 次回の更新(2021/05/02/21:02)では、ランキングとそれがもたらす心理的影響についてお話したいと思います。



(2021/05/01/13:03 記)

(2021/05/08/11:20 改稿)

(2021/07/14/23:32 改稿)

(2022/08/31/07:42 修正)




 

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