第2話 校外学習のようです

 時間をかなり遡ってみよう。

 まずは校外学習から。

 この子たちの中学は1学期に鎌倉へバスで行くのだ。

 そんなバスの中から声にならない悲鳴が聞こえてきた…


(うわあああ…隣に座るはずだった子が風邪で休んで荷物が隣人だよ…ボッチ街道突き進まないでよ…)


 …そうこの子の隣に座るはずだった子は見事に風邪をひいてしまったのだった。

 この子は小学生の時から1人でいることが多かったのだが、流石にこれはダメージが大きすぎたようだった

 …この後見事に迷子になってさらにダメージを食らうなんて露知らず


 その後鶴岡八幡宮に到着した後、クラスごとに写真撮影を行い、その後班別行動という流れになっている。

 仲のいい子が同じ班に居ないなんて言ってられないのが事実なのだが内心嫌々という感じなのだろうか。


 その後普通に電車で長谷寺に向かった訳なのだかなんともやる気のない顔をしている。そう、いかにも「やる気がございません」という顔をだ。

 当然そこでも写真を撮るわけなのだ。

 そこでもだらーんとした顔をしていたのだった。

 しかし、何故か電車で鎌倉駅の方へ戻る時にはとても生き生きとした顔をしていた。

 ただその子は出る改札を間違えてしまった訳なのだか駅員さんに話せば意外と素早く出られたのだった。

 …もしかしたらこれが迷子の前兆だったのかもしれない


 その後、昼食を食べて商店街を班ごとでうろつくことになっていたのだがその子は何故かぼーっと突っ立っていたら見事にはぐれて迷子になったというわけ。


 まず当然鶴岡八幡宮へ行くわけだ。

 当然いない訳だ。

 内心やばい見つけないと!と焦っているのでおそらく冷静な判断ができなかったのでしょう、さらに彷徨うことにしたのだった。

 当然そんなことをしても見つかる訳がなく、再開を果たしたのが集合時間だったというわけなのだ。

 当たり前だが、そこそこ怒られたがその子は反論した、のだが結局その子が100%悪いという形で片付いてしまったのでつまらない校外学習になってしまった。


 …その後迷子伝説は語り継がれることになるとは誰も考えていなかっただろう

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学生がのんびり生活を送っているようです ルミ @Rumi_Kaku

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