学生がのんびり生活を送っているようです

ルミ

第1話 中学生活を振り返っているようです

 とある中学校のとある教室からこんな会話が聞こえてくる


「中学の思い出って何かある?」

「んー、個人的には黒歴史ばっかりだったかなぁ?」

「えぇー!?マシな黒歴史ないの?」

「あるわけないでしょ!でも強いて言うなら1年のときの鎌倉校外学習で迷子になったことかなぁ?正直1年の思い出の大半を占めてるよ。」

「しょうもないような…」

「しょうもなくないよ!」


 …どうやら思い出について話をしているようだ。

 ただ黒歴史の公開会と化すことになったら大変悲しいのだがおそらくそうはならないだろう。


「そういうんだったらそっちも何か言いなさいよぉ〜」

「そうだね~やっぱりホワイトスクールかな?スキー楽しかったしほうとう作りも楽しかったし!」

「なるほど…って全然マトモじゃん!黒歴史!く ろ れ き し !」


 …おっとフラグ回収してしまったようだ。

 まぁ大丈夫だろう。


「黒歴史はどうしても出ないけど合唱コンクールは普通に楽しかったよ!でも2年のときに音痴言われたのは悲しかった…」

「十分黒歴史じゃないそれ?」

「あんたにそう言われて悲しいよ…」

「ごめんね。」

「いいけど黒歴史思いっきり晒そうか?」

「やめてぇ〜許してぇ〜何でもするからぁ〜」

「そこまで言うなら…」

「というか3年は受験と感染症であまり思い出作れてなかったよね。」

「まぁあれはこっちも油断していたのもあると思うよ。」

「ただディ○ニーラ○ドは楽しかったよね〜。」

「本当ディズ○ーは楽しかったよ〜でも京都、奈良にも行ってみたかったのも事実かな。」

「そういえば新幹線乗ったことないって言ってたよね。」

「うん、新幹線乗れると思ったらこの騒ぎだもん悲しいよ。」


 …見事にフラグは回避したようだ。

 しかし話があまり盛り上がっていないようにも思える。

 やはり感染症の影響なのだろうか。

 しかし、その割に話は尽きないようで…


「でも先月池袋行けたのでOKです」

「なにその幸せならOKです感。」

「バレたかぁ〜」

「てかうち東京行けてないよ!?」

「あらすいませんねぇ。でも感染症のリスクもあったからねぇ…」


 …とこれ以上取り上げたら切りがなさそうなので一度離れるとしよう。

 この後はしっかり覗いてみる…つもりだ。

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