色々な意味で気持ちよく読める作品だった。
まずなにより、文章が非常に読みやすい。
今までで一番読みやすい文章だったかもしれないというほど。
文章がリズムよく流れ、台詞と地の文のバランスがちょうどいいのだ。
そして、主人公が魅力的に描かれている。
一人称視点で、主人公が何を考えているのかがよく分かるというだけでなく、社会人が共感できる点もよく表現されていた。
一話目からの話の転換も上手かった。
特に第一話の最後は予想していなかったため驚いた。
その他諸々あるが、やはり大きいのは、洗練された文章スキルと、主人公に好感がもてるところの二点だと思う。
私は実は現代が舞台の小説がそう好きではないのだが、
この作品はこれからも追っていきたいし、作者の他の作品も読みたいと思った。
なんていうか……作者様自体ほんとすごいんだと思う。すき(ついに語彙崩壊)
★10以上は軽くつけたいところだけど、仕組み上そうはいかないため3で我慢。