第三節 光と影と闇と完全隔離
穏和な世界が一見広がっていると思われるが実はそうではない。
「光あるところに影は落ちるものである、また光の無い地方には闇が訪れるものである」といった詩人が居たといわれるくらい有名なセリフである。
その通り、この世界を
それは、悪の組織として一番に名前が上がってきてしまうほど有名な組織である。
名を『タランチュラ』と呼ぶ、蜘蛛科の生物に似た名前を持つ生き物がいるが、まさにソイツから名を取ったと思われるモノである。
名を取られたほうは
軽い犯罪などには関与せず、重犯罪などに関与し世界に歯向かおうする者たちの集まりであることは想像に難くない。
また、シリウスが中心に存在する内殻世界でも光は照り続けているわけではなく、
シリウス神のおわす、恒星シリウスは未だに健在であり青白く輝き続けている。
これも女神レスウィスティーナの
只、人々の生活サイクルの標準的なものに合わせて昼夜が決まっているといって問題は無い。
この世界、グランシスディアワールドができた頃、その半数の人口を占めていたCommonRace(コモンレース)と呼ばれる地球で言う人間に一番近い種族の生活サイクルを崩さないようにするためにグランシスディア神がシリウス神と相談して現在のサイクルになったと言われている。
レスウィスティーナワールドではファンタジーワールドであるため未だにこのレースに似た種族が謳歌しているが、グランシスディアワールドではSF世界に似た世界であるためか、度重なる戦争や領土争いそれに加え覇権戦争や代理戦争などがかなり続いたため、レース種が滅びの道を歩んで行った、これはタランチュラ側でも同じである。
このため一部の超黄金龍種がNewRace:新人族「ニューレース」種と呼ばれる新たな人族を誕生させるきっかけを創り今では元の人族(CommonRace:人族「コモンレース」)種族を比率で抜きつつある。グランシスディア歴二九〇四〇年時点での話である。
グランシスディア歴二二二〇年以降にレース種が滅びの道を走っていることに気が付いた象牙の塔の学者達の研究や超黄金龍種との接触により、それまで積み重ねられてきた科学・化学技術・魔導技術・錬金術等の粋を持って創造された種造生命体達で種族の枠にとらわれず、人族が新人族への進化のために用意された種族であり、複雑怪奇極まってしまった汎用決戦兵器・
この世界肉体があれば、基本的人権は守られる世界でもあるので、虐めや虐げられることはほぼ無く、GP型は穏やかな日々を過ごせた方が多いようである。H型とMc型に至っては戦闘で亡くなることも少なくなくあまり穏やかな日々を過ごせたともいい難いので何ともいえない。
今、
外殻側のレスウィスティーナワールドと、内殻側のグランシスディアワールドはそれぞれが完全隔離された領域となっており繋がっておらず、したがってこの二つの世界間には転生や転移などは存在しないとされる。
グランシスディアワールドでは、各種族N型には権利はあまりないものの基本的人権などはあります。K型にはK型の特権と定めが、M型にも同様の定めがある。
そして総計十四種族にも上る種族を纏めるのは種族会議と呼ばれる年二回の交渉会議であり難しい問題や国家間紛争の仲裁や調停、又は介入などが行われるかどうかの話合いなどが持たれる。
そこで確定したことを履行するのが、ギルディアスという国家で、タランチュラと長年抗争を繰り広げてきた国家でもあるのです。世界はタランチュラを排除しにかかっていますが、タランチュラはそれに抗い噛り付いているのだ。
因みにタランチュラは内殻側にしか存在しない。
外殻側にはそのような、まとまった組織は無い。
異郷幻想史 構築史 御鏡 鏡 @mikagamikagami
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