第12話
――インタビュアーの綾瀬です。今回もよろしくお願いします。みんなのお兄ちゃん、西内駿君ですね。まずは自己紹介お願いします。
西内駿:以下、駿
駿:「みんなのお兄ちゃん、西内駿です。えーと神田高3年です」
――西内君はいつもクールでこういうのに参加しないと思ってた!という生徒さんが多いみたいですが今回はどうして参加を??
駿:「完全に芋づる式に巻き込まれました。最初依頼が穂高にいって、まあそしたら由菜も。若葉は強制参加。ここまで来たらハッピーセットなので俺も強制的に」
――あらら、そうだったんですか…。引き受けてくれてありがとうございます。あ、そう言えば西内君はいま4人の中で1人だけ恋人がいますね!
駿:「ああ、まあ。でも多分もうすぐ別れます」
――来る者拒まず去るもの追わずの恋愛スタイルだって仲のいい生徒さんが言ってました(笑) 自分から好きになったことはない?
駿:「ははは。周りのヤツらそんな風に言ってるんですね。自分から…。ありますよ。1人だけ、1度だけ。誰も知らないんで誰かは内緒ですけど」
――その人とは??上手くいった?
駿:「上手くいくいかないって言うより、タイミングが合わないんです。いつも。お互いすごく似てるから一緒にいると楽だけど恋愛だと違うみたいですね」
――タイミングが合わない、ですか。タイミングを作っている、のでは無く??
駿:「タイミングを作る?」
――あ、踏み込んだことを言ってしまいましたね。すみません。いえ、お互い似てるからって言うならきっとお互いのことをよく知っているでしょう?だからいつもタイミングを探してしまうんじゃないかなってお互い。それが合わないタイミングを作ってるのかしらって。
駿:「…」
そこで予鈴がなったから終わった。インタビュアーの人に踏み込んだことを言って悪かった、使わないようにすると謝られた。あの人も同じような経験があんのかな。
なんか、妙に響いた。
確かに俺は由菜とのタイミングを合わせるんじゃなくて「作ってる」のかもしんない。もしくは測ってる?
んな事知ってます 綾瀬七重 @natu_sa3
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