神から与えられたチートスキル職業チェンジで建国を目指す。

七星みや

第1話 見覚えのないメール

ある日、俺の携帯に一通のメールが届いた。

何のメールかもわからないまま取り合えず開くことにした。


―――― 一条零夜様 ――――


この度は、企画にご応募いただきありがとうございます。

当選いたしましたのでご連絡致しました。

 

我が社の新作ゲームをお送りいたします。

是非プレイしていただき感想をいただきたいです。


――――――――――――――――――


そのあとは、送られてくる日付・時間が書いてあった。確かにこの会社のゲームはプレイしてるけど応募した記憶はないな…まぁ取り合えず待ってみるか。



◇◆◇



数日後…


記されてあった日付・時間通りに段ボールが届いた。メールを送ってきた会社からだった。


「これが言ってたやつ、一旦開けるか。」


段ボールを開けると、ゲームカセットが一つ入っているだけだった。タイトルは『セヘルの誓約』


「特に説明とかあらすじはなさそうだな。それじゃあ、プレイするか。」


まずは、プレイヤー名を決めなきゃいけないな。まぁいつも通り、レイでいいか。プレイヤー名を決めた後にはパスワードと表示されている。パスワードなんか入ってたか?段ボールを覗くと、一枚の紙が入っていた見落としてたのか。その紙には、四桁の数字だけが書いてあった。きっとこれだろう、さっそく入れてみる。最後に合っているか確認をして決定を押す。その瞬間ゲーム画面が光って眩しい光が部屋を包んだ、俺は目を瞑って光が治まるのを待つ。治まったかと思い目を開けるとさっきの居た俺の部屋ではなく。真っ白な部屋に居た。


「どういうことだ?」


理解に追いつけなく、ぐるぐると考えていると声が聞こえた。


「突然済まないね。零夜くん、いやレイと呼んだほうがいいかな?」

「なんで…俺の名前を?」


こいつは誰だ?なんで俺の名前を…なぜか嫌な予感がするがとりあえず話を聞こう。考えるのはその後だ。


「私の名は、ジル。君たちの言う神だよ。」

「でその神とやらはどうして俺をここに呼んだ?」

「驚くかと思ったけど驚かないんだね。君は」

「とっくに驚いてるよ。普通の人より冷静ってだけだ。」


昔からそうだった。普通の人より冷静で居れる、そのせいで色々言われてきた。感情がないやら笑ったことないだろうとかでも俺にとってはどうでも良かった。ゲームがあれば…


「そうか、なら神のお願いを一つ聞いてくれないか?」

「それはお願いの内容によるな。」

「レイ、お前にはある世界に行ってもらいたい。」

「俺は馬鹿じゃない、それだけじゃないだろ?」


別にの世界に俺を飛ばして終わりな訳はないだろうから、まだ何か隠してる。


「流石はレイだ。お前には、その世界で小さな村を一つの国にして欲しいのだ」


村を国に?そんなまさか無理ゲーだろ。俺がやらなくても神なら出来るはずだ。なんで俺にやらせようとする?これにも意味があるのか…


「どうやって?俺に頼まなくても神ならすぐ出来るだろ?」

「出来たら自分でとっくにしている。出来ないからレイに頼んでいるのだ」


何かありそうだが、これ以上深掘りはやめよう。で考えたけどここに居るからには拒否権なんかないよな。戻る方法なんかなさそうだし


「分かった。村を国にしてやろうじゃないか」

「ありがとう、何もないのは大変だろう。だからあるスキルと私からの祝福を」


何もないよりは助かるが、どんなスキルだ?


「ありがとうございます。スキルとは何ですか?」

「職業変化だ。」


職業変化?本当に使えるのか?これで役立たずスキルだったら最悪だ…


「職業変化とは?」

「ベルーフと唱えた後に例えば魔導士と言えばレイの職業は魔導士だ。」

「イマイチよくわかりません?」

「今ここで使って見ればいい」

「ベルーフ。魔導士。」


唱えた瞬間、体が光った。服装は変わっていないみたいだ。別にどこかに異変が起きたわけじゃないし…


「今の状態でアクセスと」

「アクセス。」


言われた通りに言うと目の前に長方形のスクリーンが出てきた。そこには、自分の名前のレイと書いてあり他にも体力や文字が並んでいた。その中に職業魔導士と書いてある。


「見えたか?そこにはお前が魔導士の詳細が載っている。」

「でいるってどういうことだ?」

「お前は、なんにでもなれるってことだ。詳しく説明すると各職業には特有の能力がある。魔導士だったら魔力量の増加。剣士だったら剣の適正てきせい力が上がるってこと。めんどくさい所は、魔導士の知識力が15だとする。剣士に変えた時の知識量は引き継がず0って事だ。ひとつひとつの職業をちゃんと上げなきゃいけない」


今のでやっと理解をした、これはほぼチートだ。俺の使い方次第で吉にもなるし凶になるってことだ。さぁどう使おうか。また難しいものを俺に与えて…


「今の説明で理解が出来た、ある意味チートってことだな。また扱いが難しいものを俺に与えてくれたな」

「レイ、お前なら使えると思ってな」

「まぁ、与えられたからには使いこなすだけだ」

「それじゃあ、さっそく村へ転送するぞ」

「あぁ、やってやるよ」


そういった後、目を瞑り浮遊感を感じた。


「レイ、君なら食い止めれるだろう…頼んだ」


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神から与えられたチートスキル職業チェンジで建国を目指す。 七星みや @Nanahoshi_miya

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