【番外編③】青年期ささたけ(高校生) 音楽編

 前回の『青年期ささたけ(高校生) 小説編』が、今回の自主企画参加の主目的であったことはすでに述べた通りである。

 (※宣伝注意)まだの方は以下のURLからご確認いただきたい。

https://kakuyomu.jp/works/16816452219790139843/episodes/16816452219881825434


 それでは、これ以降は消化試合なのかというとそうでもない。


 前回が『もっとも語りたい小説』なのだとしたら、

 今回は『もっとも語りたい音楽』なのである。


 そのために、問わず語りの音楽編などをわざわざやったのである。


 では、ご紹介しよう。




 夕立ち(スガシカオ)




 ドマイナー志向の極みである。

 しかし彼こそが、私にとっては最高のアーティストなのだ。

 現在はスマップの『夜空ノムコウ』の作詞者としてや、プロフェッショナル~仕事の流儀~で流れる『Progress』の存在のおかげで、多少は知名度が上がったが、しかし当時は――もしかしたら今もかもしれないが――少なくとも高校生の間で話題になるようなアーティストではなかった。


 そんなスガシカオと私がいかにして出会ったのかというと――この『夕立ち』という曲は、アニメ『ブギーポップは笑わない』の主題歌だったのである。

 そう、私は――高校時代に出会った小説がきっかけで、人生でもっとも熱中する歌手とも出会うことになったのだ。

 好きなものが好きなものを引き寄せるという――これほど幸福な出会いは、そうはあるまい。そんな有り難き幸せを、私は本によってもたらされたのである。


 ところでファンには周知の事実だが、スガシカオは熱烈な村上春樹ファンでもあるらしい。

 そんな彼は晴れてファーストアルバムをリリースできた際に、「次のリリースは無いかもしれない」と思い――なんと村上春樹の下へ、そのCDを送り付けたらしい。しかも、それを受け取ってスガシカオを気に入った村上は、後年、自分の作品内でスガの作品を使用したという逸話まである。


 そのため私も、まかり間違って書籍化でもできた暁には、スガシカオの下へ送り付けてみたいものだと思っている。ただ、そのためには――村上春樹に並ぶような作品を執筆せねばならないのであるが――。




 私のひそかな、人生の目標である。

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