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第25話 小説ふしぎ探訪(2) なぜ書き出しで設定を述べては駄目なのか」への応援コメント

  • 書き出しは、難しいですからね。主人公を動かせと言われても、簡単に出来ない者です。ちなみに質問ですが、以下の書きだしの文章はどうでしょうか?  
    長めの書きだしですが。
    「はぁ……」
     僕、中山隆は落胆した。なぜかって? それは、最終学年の期末テストで十点を取ったからだ。こんな点数を取ったのは、初めてではない。僕は一人前の騎士になるため、このアーサー東京校に入った。だが、僕の身体能力や知力などが低いことが原因でいつも最低点。先輩の動きを見たり、わからないことがあれば、先生に聞いて、アドバイス通りに実践をしてみた。
    しかし、なぜか空回り。必死に努力したのに……くそ! 僕は、寮の私室で涙を流しながら床を叩いた。
     僕が在籍しているアーサー東京校とは、創設者であるレイン・アルフォードが設立した私立騎士育成学園の一つである。アーサーという学園は世界中に存在し、日本では東京校のみである

    作者からの返信

     サファイア様、コメントありがとうございます。

     書き出しの例文ですが、
     まず「僕、中山隆は落胆した。」はちょっと説明的です。
     「僕は落胆した」は感情をそのまま文字にして書いていますよね。これだと妙に説明臭さが出てしまいます。
     同じことを「僕、中山隆は肩を落とした。」と行動にするだけで説明臭さは薄くなります。
     で、以下のように見ていくと、説明だらけの文章であることがわかります。

    説明 僕、中山隆は落胆した。
    説明 なぜかって?
    説明 それは、最終学年の期末テストで十点を取ったからだ。
    説明 こんな点数を取ったのは、初めてではない。
    説明 僕は一人前の騎士になるため、このアーサー東京校に入った。
    説明 だが、僕の身体能力や知力などが低いことが原因でいつも最低点。
    動作 先輩の動きを見たり、わからないことがあれば、先生に聞いて、アドバイス通りに実践をしてみた。
    説明 しかし、なぜか空回り。
    説明 必死に努力したのに……くそ!
    動作 僕は、寮の私室で涙を流しながら床を叩いた。
    説明 僕が在籍しているアーサー東京校とは、創設者であるレイン・アルフォードが設立した私立騎士育成学園の一つである。
    説明 アーサーという学園は世界中に存在し、日本では東京校のみである

     もっと動作を増やさないと、読み手はなかなか食いつきませんね。
     元々の設定は面白いと思っているので、冒頭はもっと主人公を動かした文章を書いていきましょう。
     たとえばバトルシーンから入ると、必然的に動作を書くことになりますから、ぐいぐいと読ませる文章になります。これが小説の冒頭にバトルシーンが多い理由でもあります。
     本作もバトルアクションが魅力なのですから、バトルアクションから書き始めるのがオススメです。
     「この作品はバトルアクションが魅力ですよ」と読み手にアピールできない書き出しになっているので、まず「売り」を前面に立てましょう。

  •  今、某サイトで人生初のBLを書いてるのですが、参考になりましたっ!

    作者からの返信

     水守様、コメントありがとうございます。

     ツカミをしっかりやると、読み手がごっそり釣れますので、ご活用いただけたらと存じます。
     BLは私も挑戦したことがないですね。

     今書いている短編も珍しくファンタジーじゃないので、苦闘しております。
     ジャンルが異なるとすらすら言葉が出てきませんね。
     砕けた口調を書き分けるのがとにかく難しい。
     そのぶん、書いたらなにがしか得るものがあるはず。
     と思っております。

     お互い頑張りましょう。