その九 聲
えゝ、
初茸やら
さうさう、
さうですの。
でも、
さうして、
さうして、うと〳〵致しますと、
うつら〳〵と、
えゝ、話の中身も判るやうに思はれて――
ほら、
「
「うん?
「あゝ、
「
「さうだねえ……
「さうだ。すつかり少なくなつて
「時に―― あ、
「
「くす〳〵、
「あゝ、
「どうして――? 早くしないと、
「さうとも、
「君や僕では運ばれないにしても、
「知らないのかい。
「
「
「
「氣が附いた所で、
「さうなのかい?
「
見遣ると、朧な中に、次第に御婆樣の顏らしいものが目に映つて
「御婆樣、早く
「どれ〳〵? あゝ
「
「
「……
「あゝ、御婆さんが何とかしたやうだね」
「
「あゝ、さうだね。
「難しからうか」
「
「
「御婆さんの
「さうだね。
「でも、僕等に務まるだらうか?
「成程、僕等二人掛つても、
「寒さに震へ乍ら、たんと拾つて來たのにね。
「
「𠮟られたね」
「
「厭だね鞭は」
「
「僕が
「……
「あ、御免なさい。御免なさい」
「
「退散します。退散します。御免なさい」
「おや〳〵、居なくなつて
雀が
「御免なさい。御免なさいまし……」
目を開けて見遣ると、
「
「
「
「御婆樣が――ですか? さう……」
「はい――
「御氣になさらずとも
「御婆樣が、
「あゝ、さうですか……。
「え?
「あゝ、駄目〻〻! 御前なんぞが呑んでは駄目だ!
御婆樣の優しい
<了>
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