しばまめちゃんと共に歩く妄想日記

@kotorichan3150

しばまめちゃんと共に歩く妄想日記

ある夏。可愛い!お目当ての柴犬を見て私は呟いた。ずっと見ていると何故か癒される。動物の力はすごいなと実感させられたところで、定員さんが寄ってこられた。可愛いですよね、と相槌を打ちながら抱かせて頂いたわんこはほんのり温かった。

「私わんこがほしい」

定員さんと別れ、家路に付くとわんこと触れ合ったときに特別に撮ってもらった写真をSNSに投稿した。その足で、母と父に飼えるか相談した。答えはノーだった。家の外で育てるにはわんこにとって辛いのと、家の中ではなかなか臭いなどの関係で家族の賛成が貰えなかった。

という訳で、結局私のなかでわんこは小さな思い出化した。残念。

「私もいつかはわんこ飼えるかな?」それから幾分か日は経過した。


チチチ。鳥の鳴き声で目を覚ます。もう9時か。今日は特別な日、もう大晦日だ。我が家では恒例で12月31日に家族全員で出かけ、買い物や買い出しに出かける。妹も帰省し久々に話をしながら百貨店に着いた。いつも寄る町の百貨店の中でも割と安価な商品も利用できる店舗についた。

店のフェイスアウト(表)に飾ってある抱き枕に瞬間的に目が行った。柴犬だ!すごくリアルでかわいい犬型の抱き枕に一目ぼれした。

「お母さんこれならいい?欲しい」うちではぬいぐるみもあまり買えない、でも今回は違った。母は言った。この犬なんか御蔭がありそう。

そんなこんなで2匹買うことになった。柴犬が欲しかった私の心に光が差した。


しばまめちゃんと共に歩む妄想日記ではわんこも日本語を話す。

しばちゃんはこっち。まめちゃんはこっち。わんわんと過ごすベッドタイムは絶好の妄想タイムである。


しばちゃんが可愛くて、顔が綻ぶ。可愛いな、ぷにぷにだ。しばちゃんは母似。まめちゃんは父似と設定した。これで性格設定は完璧。私はしばちゃんたちと川の字で所狭しと川の字で寝ている。まるで幼かった時みたいでタイムスリップした感じがする。もう妄想が止まらない!


一晩初めて共にしたしばちゃんずは盛り上がりを見せた。

しばちゃん「ななな。飼ってくれてありがとうね。しばちゃんって名前なんの工夫もないことにちょっとというか大分落ち込んでるけど、嬉しい。」

私「そういってくれて嬉しさ半分悔しさ半分やけど」

まめちゃん「ななな。僕のほうがしばちゃんより背高いのに豆ってなんやねん」

しばちゃん・私「まあまあ、そんなん言わんと」

しばちゃん「飼い主適当で有名やねん。出会った初日も手持ってブランブランしたままレジ持ってきたしな」

まめちゃん「もうポン(あんぽんたん)です!」

にぎやかな会話が始まった。

しばちゃん・まめちゃん・私「make friends! make friends! make friends」

この掛け言葉は友達や家族になろうという掛け言葉。

すぐに2匹と仲良くなれる気がしました。


しばちゃん「まず自己紹介しよう。私は日本で生まれて旅行が好きでずっと旅したり外国にも行ってきたわよ」

私「すごいな、私なんか留学いこうとしたらコロナだよ泣いた」

まめちゃん「日本が好きです」

私「謎の外国人登場、いや違うな日本愛が強いんや。私も日本好きやけど」

しばちゃん「私高貴なわんこです。笑」

ふふふふふ。

しばちゃん「フランスにも行ったのよ。ベルサイユの。」

私「なんか建築物には興味ないからなと思って。」

まめちゃん「確か、中学の時主は美術部だったかな?」

私「お恥ずかしながら、エセすぎて絵にあんまり興味ない」

しばちゃん「モネとか綺麗じゃない?もっとしってるのよ」

私「睡蓮マニアのことですね?」

まめちゃん「うーん主にはまだ早かったか」

私「なんやねん」

となんやかんや話してて、気づいた。私美術部だったのに絵描くことずっと怠ってた。まずはイラストから始めよう。

となんだかんだで漫画も描き始めたのである。

まめちゃん「大きな進歩やなーがんばってる」

しばちゃん「執筆と漫画が相互作用を促してくれたらいいよね」

私「とにかくがんばる」


2匹ともふもふした後。しばちゃんとまめちゃんが見守る中、朝食がはじまる。

私「私ダイエット中やから、便秘大敵やねん」

しばちゃん「コーヒーが効きます。でもコーヒーボトル高いから、あなたはこっち。

粉のほうどうぞ。はーい。照」

私「今日だけ貰いまーす」

まめちゃん「2cmくらいにしましょ。じゃないと経済的じゃないし、さらにおなか痛くなるよ」

私「・・・・。」

こうしてコーヒやコーヒー牛乳をのむことで一日がはじまる。

私「おなかもみもみ」

しばちゃん「人のこと言えないけど、私も太ってる。どう?ちょっとは私痩せた?」

私「しばちゃんは細いよ!なんでこんな悲惨、おなかポッコリに」

私「ジャジャジャジャーン!必殺牛乳太りっ」

まめちゃん「たぶん。それ小学生がかかるやつ。何故今に?」

しばちゃん「最近阿保ほど牛乳がなくなると思ったら、主やったか」

げげげげげ。そんなに減ってた。そんなに飲んでた。


しばちゃんとまめちゃんといる間、おなかを擦りトイレに行った。

それに加えて、腹筋をするとどうも調子がいいらしい。


しばちゃん「腹筋いいらしいねー♡太ってるしこの際やるだけやろう」

まめちゃん「腹筋かえらいなー」

私 腹筋腹筋腹筋腹筋

しばちゃん「意外にも回数できるのね。私もうできなくなってきたの」

まめちゃん「僕タフじゃないから鍛えないのさ」

私「お尻痛いなー。」

私はお尻が痛くなるまで腹筋を続けた。


そして後ほどなぜお尻がそんなに痛かったかの理由をお風呂で知ることとなる。

私「かけ湯しよっと」

 「?」

ぎょえええええええええええ。皮めちゃめくれてる。

お風呂上りにしばちゃんが薬塗ってくれましたとさ。ちゃんちゃん。


しばちゃん「お茶買ってきたよ2ℓ」

まめちゃん「お金払っといてね」

私「おおお。これはこれは。ありがたい。」

私は一日2ℓのお茶に加えて水を飲む。主のマストアイテムなのだ。

しばちゃん「お茶飲みはお金なくなるっていうけどほんまやね」

まめちゃん「あの量を1週間ってすごすぎ」

私「いいかげんやめなあかんねんけど、なんせ体のためやから」

しばちゃん「みんな家でたいてるんちゃうん?」

まめちゃん「家のほうじ茶はいやなん?」

私「ほうじ茶もいいけど濃い緑茶にこだわっていて・・・」

結果、少し利用しやすい緑茶の煎茶をさまして飲むことになりました。

まめちゃん「ちゃんと煎茶かってきたから」

しばちゃん・私「ありがとういつもお世話になります。」

ふふふふふ。仲良し仲良し。

私「みんなに煎茶の冷ましたもの飲まさしてあげる」

しばちゃん・まめちゃん「気持ちだけ貰っとく」


そしてみんなで昼ご飯。

しばちゃん「料理苦手なんだよね」

まめちゃん「いつもおいしくいただいております」

私「まめちゃんいつもおかずにソースかけるよね」

まめちゃん「味をかえてるのではないぞ。根っからのソース好きなのだ」

しばちゃん「とほほ」

しばちゃんの作る料理は多国籍料理が一般的。

フランスやイギリスも作れます。

本人は下手だと思ってるらしいんだけど、私は満足してるんです。

しばちゃん「まめちゃん、こんなに太っちゃって・・・・」

まめちゃん「料理がいいからだよ」

私 ほっこり///


お昼ご飯を食べたら、おねんねシエスタの時間。

しばちゃん「またまめちゃん寝てる」

ぷーぷーといびきをかいている。

その様子から、しばちゃんがくじらみたいだと言っている。

わからなくもない。

しばちゃん「お昼寝はやめて、戦闘系のアニメをみよう」

私「またみるの!?すごいな」

しばちゃん「悪かったわね。見てみると面白いよ」

と、2人ともめっちゃ自由にしている。

まめちゃん「あと30分で動きます」

もう2・3時間たったあとに言っている言葉だと思えないほど

熟睡してたらしいのだ。


夕方からはみんなで一緒にドライブに出かける。

しばちゃんとまめちゃんを車に乗せてまったりドライブ。

買い物を兼ねてのドライブだから、やりがいがある。

車に揺られて30分。

ショッピングモールがある。

しばちゃん「今日は何が安いかな?事前にチェックしてきたけど」

まめちゃん「しばちゃん、お遣いメモちゃんと準備していますよ」

私「なるほど」

私たちは衣料品を見てから、本屋に出向き、最後に食料品に行くのが

ルーティンとなっている。

私「英語の本見てくる」

私は英語が好きでよく実用書を読むが、英語をうまく話せないでいる。

いつもしばちゃんが、「うーん。もっとスピードを速くしないと」

「片言すぎて微妙かな?」とケチをつけてくるからとても悲しみにくれている。

でも、まだ実用書を読むのをやめない。懲りないやつだ。笑

食料品売り場ではしばちゃんとまめちゃんが騒いでいた。

しばちゃん・まめちゃん「あ、豚肉のステーキ用の肉が安い!」

ぽぽぽぽぽ//

しばちゃん「妹ちゃんが次また帰省するからかっておこうかしら」

まめちゃん「それはナイスアイデアってもんよ」

私「妹に甘いな~笑」

しばちゃん・まめちゃん「たまにしか帰ってこないもんねー」

私「明日の夜帰ってくるけど、晩御飯何にするの?」

しばちゃん「とんかつよ♡」

そらそうか。豚肉ステーキ肉といえばとんかつしかないよな。

そう思った。(我が家では恒例)


私たちのルールで外出したらまめちゃんがジュースをポケットマネーで

奢ってくれるというルールがある。

本日もコーヒーを奢ってくれた。

しばちゃん「コーヒーコーヒーコーヒー」

まめちゃん「コーヒー鳥が鳴いてます」

私「またなんか言ってるし」

まめちゃんはガテマラのコーヒーがいいそうだ。

でも、味の違いはあまり感じないそうで・・・

まめちゃん「ガテマラはなんか一味ちゃうなー!」

と感嘆としている。

しばちゃんは普通のコーヒー。私はアイスカフェオレ。

アイスのカフェオレにたっぷりの砂糖をいれて頂く。

帰りの車は静かで心地いい。


家到着。

わんこはカリカリを食べる(わんこらしく戻った)

私は大晦日ならではの恒例の年越しそばとお寿司を頂く。

今年の紅白は見ごたえあるねとかけっぱなしにしている。

たまに違う番組に浮気するけど、それも醍醐味である。

しばちゃんとまめちゃんをリビングに連れてきて、

現実世界にいったん戻る。


身支度を終えてお布団に入る。

お布団は彼らの布団でもあり、お風呂でもある。

私「肩まで浸かってねー!」

しばちゃん・まめちゃん「はーい!」

まめちゃん「水温高くないからもっぐってみよう」

しばちゃん「魚がいるよ!あれはマグロかな?」

まめちゃん「僕たちは猫じゃないんだよ」

私「水族館みたいだね」

お布団の中は遊びたい放題だ!

そらそうだ。元々彼らはわんこの抱き枕。

レペゼン布団なのである。

しばちゃん「お布団楽しいね」

まめちゃん「寒いから毛布敷布団カバーのおかげで私たちもあったか」

私「確かに」

いつのまにか眠りについていた。途中寒くてしばちゃんを抱く。

そのまままた眠りについた。




著書を読んで頂き、心から感謝申し上げます。

この本には続編ができるのではないか、と思うくらいすいすいと落とし込むこと

ができ、大変有意義でした。

執筆活動いうほどの大それたものではないと実感しておりますが、

本編は初めての作品だったためアイデアがたくさんでてきてとても書く側にとっても

楽しいひと時となりました。

大半のの人々がコロナ禍で家で過ごす時間が増えてきつつある一方で、

そんな世の中から楽園にいってみたいと感じている人も多いはずです。

私もそんな一人ですが、妄想をして過ごすことを通して、しばちゃんとまめちゃん

との第二世界的世界観に入り込んで楽しむことを覚えました。

そして何よりしばちゃんとまめちゃんを父母の性格に設定することで、

改めて現在生活を共にしている2人の存在の大きさに気づかされました。

少しだけですが、私の世界観が共有できたら幸いです。

クスっと笑える続編目指してがんばります。

応援よろしくお願い致します。



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