第一部 あとがき
まずはこの拙い作品をフォロー、評価、そして目を通してくださった方に感謝を。本当にありがとうございました。
本作品は、私が書いている輝石物語シリーズの外伝であり時系列的には一番未来を描いています。
三作目である『竜魂の巫女』にて主人公たちに敵対した異世界の特殊部隊員。その所属であるエルゼスト帝国を舞台にしたのは異世界ファンタジーを描いてみたかったからであります。
様々な考えを持つ生徒、色々な過去を持つ職員、そして謎の組織にちらつく帝国上層部の思惑。色々風呂敷を広げ過ぎてしまったなと思っております、はい(汗
ですが前三作では、物言わぬ侵略者『喰らうモノ』との戦いがメインだったので人が言葉と武器をぶつけ合う戦いのシーンは書いていて大変面白かったです。
ただ学園の日常をほとんど描けなかったのは完全に失敗でした。
雑なプロットを作り勢いで書き始めた結果、たった四日間の間に事件が頻発して授業どころじゃなくなってましたね。
学園物と思って読んでくださったのに授業風景や日常を見られずがっかりされた方もいるかと思います。本当に申し訳ないです。
言い訳になりますがお風呂のシーンなどは考えてはいたんです。いたんですが、どう頑張っても意味あるシーンに昇華する事が出来ず断念しました。
もしエミルが実は女の子だった~とかならサービスシーンになったのかもしれませんが……。
それもこれもいい加減なプロットの弊害ですね。ここは本当に反省です。
バーミル学園に関しては、面白い舞台を用意できたかなぁと思っています。
学長であるレイラ率いる学校職員、生徒会長アニスを筆頭とする生徒会、神経質な野心家キースがトップの研究所、そして学園を守り、同時に監視する帝国軍。決して敵対している訳ではありませんが、微妙に思惑が違う学園内の組織。
そして、土地を貸しているバーミル王国にその全てに君臨する皇帝。
更にそこに帝国と協力関係にある異世界の勇者ギルド。逆に敵対姿勢を露わにした秘密結社。
こういった組織にエミルや友達たちがどう関わっていくのか?
それを描くのは、少し時間が空くかと思います。
現在、他にもう一本書いており、まずはそちらを一区切りできる所まで書いてしまいたいのが、ひとつ目の理由です。
もうひとつは輝石物語の本編も書きたいなという欲求が高まったので、そちらの準備を進めたいからです。
この作品を楽しんでくれた方、その内面白くなるかもしれないと読み続けてくれた方には申し訳ありませんが、第二部開始までしばらく時間を頂ければと思います。
それでは、また別の機会にお会いできることを祈りつつあとがきを終えたいとおもいます。
ここまで読んで下さり、本当にありがとうございました!
カエリスト
ブレイブハート ~輝石物語外伝~ カエリスト @KERT
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