第100話 意外と柔軟な人達?と挫けぬ情熱
「ちょっとこちらに」
驚きと焦りが混ざった顔を一瞬浮かべたジョルジュは、だがすぐに表情を取り繕うとリカルドに近づいてついてくるよう促した。そして小部屋にリカルドを引っ張り込んでドアを閉めると振り向きその視線をリカルドの頭から足元まで何度も往復させ——
「——生きてます?」
とても答え難い問いが飛んできて喉の奥が詰まる(妄想)リカルド。
いつもは己が
「……ご覧の通りですが、教会に死霊の類が現れたら大騒ぎになりそうですね」
どうにか微笑み固定で肩を竦めたリカルドに、ジョルジュは真顔のまま沈黙した。
え……何その沈黙。……バレてる?……バレてないよね?バレる要素無かったよね??今の俺死霊的要素無いよね??と微笑みの下で焦るリカルド。
束の間の沈黙の後、ジョルジュはそれもそうですねといつもと変わらぬ(?)リカルドの様子に笑って肩の力を抜いた。リカルドもめちゃくちゃホッとして内心胸を撫で下ろした。
ジョルジュは単純にリカルドが口先だけで大丈夫だと言ってないか、怪我を隠したりしていないかと確認しただけなのだが、リカルドにはなかなか怖い間であった。
「少しここで待っていていただけますか? ダグラス様と神官長に伝えてきます」
「あ、」
今日は顔見せだけ——と、言う前にジョルジュは部屋を出て行ってしまい、まぁいいかとリカルドは頭を掻いた。
依頼を引き受けた時から報告するまでが仕事であると考えていたので、それを今日するか後日するかはリカルドからすると早いか遅いかの違いでしかない。ただ今日はリッテンマイグスのところに早く行きたかっただけで。
リカルドは大人しく小部屋の小さな椅子に座って、それにしてもさっきは心臓(無い)に悪かった……と胸を撫で摩り、思い出したように
そうしてそれほど時間が経たないうちにジョルジュが戻ってくると、リカルドに外套を脱ぐように言って上から神官服を被せ教会の奥へと先導した。
「いきなり来ちゃったんですけど、予定とか大丈夫でしたか?」
「今のところ貴方の事は一番優先順位が高いので大丈夫です」
相変わらず堂々と神官服姿(
客を招く部屋を通り過ぎて神官長の私室にまで行くとそこには既にダグラスも居り、リカルドを見るなり駆け寄って手を握った。
「よくご無事で! 貴方が戻ると言われるのならきっと戻られるだろうと思っていましたが……万一もあると心配しておりました」
純粋な心配と喜びが籠った眼差しに、リカルドは微笑みを浮かべたまま頭を下げて気まずさを隠した。そもそもの騒動の原因が自分にあるので、それでここまでされるとさすがに申し訳ない気持ちになる。
「ご心配をお掛けし申し訳ありません。それからクシュナさんの傍を離れないようにと言われていましたが、勝手な判断で離れた事も申し訳ありません」
「それについてはそうするべきと判断されたのだと思っております。ひとまずどうぞお座りください。お疲れでしょう?」
ダグラスに丁寧に椅子を勧められて、全然ピンピンしているリカルドは気まずさが増すのを感じつつ礼を言って座った。斜め向かいにダグラス、向かいはエヒャルトでジョルジュはドアのすぐそばに立った。
「いくつか確認したい事がある」
前置きも無く言葉を放つエヒャルトに、ダグラスがまたそうやって……という視線を向けるが、リカルドとしてはさっさと話を進めてもらった方がありがたいので(良心的にも)、すかさずどうぞと頷いた。
「ルマンシラのラクサとカッサ殿から何点か問い合わせが来た。
一つ目は貴殿が免罪符を所持している事の確認。
二つ目は貴殿の出自と我々との関係性の確認。
三つ目は貴殿が姿を見せたら保護するのですぐに知らせるよう要請するものだった」
(保護……?)
一つ目と二つ目はともかく、三つ目の保護は何故?と思うリカルド。ラクサやカッサと思考がかけ離れていたせいで、彼らの考えが全く理解出来ていなかった。
「免罪符については既に
「わかりました」
あれ借用不可なんだ。と思いつつ頷くリカルド。
「確認したいのは二つ目と三つ目、貴殿とタナベ家の関係についてと、ラクサとカッサ殿が貴殿を保護したいと言った経緯についてだ。あの男とは教会本部に居た頃剣を交えた事があるのだが……他人の世話を焼くようなタイプではなく、同郷だとしてもああもしつこく保護を申し出るような者ではなかった筈なのだ。あちらで何があった?」
と、問われてもリカルドもよく分からないので首を傾げた。
「特別何かをしたという記憶は無いのですが………先にタナベ家との関係について答えますが、そちらと私には何の関係もありません。ダグラスさんに以前お話しした通り私はフルールの出身ですらありませんので。この点については詐称したという事で申し訳なく思っていますが、それしか状況を打破する術を思いつかなかったので見逃していただければ有難いです」
リカルドが前置きのように言えばダグラスはあぁやはりと頷き、エヒャルトはその辺を気にした様子はなく続きを促した。
「それでどうして保護なのかという話ですが……」
と言いながら一旦時を止めて、何故ラクサがそんな事を言ったのか確認。それでようやく理解するリカルドだが、二人とも自分に対してかなり悲惨なストーリーを描いており、最後の砦に向かったところでは死ぬ気だと完全に思われていたなど、ええ?そんな風に思ってたの?と戸惑いでしかなかった。
カッサは自分の養女としてもいいぐらいに保護する気満々で、ラクサの方も持てる権限全てを使ってもリカルド(リサ)に便宜を図るつもりだという事がわかり、話を誘導するためについた嘘だったとはいえ良心が咎めてくるリカルド。
とりあえず時を戻し、推測ですけどと言って偽名を使うに至った経緯と、そこでの会話のやり取り、それから最後に強い
「なのでひょっとしたら迎撃に向かった時、私が死ぬ気で行ったと思われていたのかもしれません。リサの姿が若く見える事も影響して、自分達よりも年若い少女が犠牲覚悟で前に出たと思われていたなら、保護したいと思われる理由になるのかも……? その他に理由らしいものには心当たりがないので。正体も見破られているとは思えないですし」
本当のところはどうかわかりませんがと言って話を終えたリカルドに、エヒャルトはラクサならば有り得るなと想像していた。フルールの出身者は自己犠牲の精神が強く、その精神を目の前にするとどうしても感情が強く揺さぶられる傾向にある。ラクサもその例に漏れなかった筈だと。
「十中八九それが理由だろう。そういう事であればこの件はこのままここにリサは現れていないという事にしておく。見つかれば厄介な事になりかねないので貴殿も女装姿は取らないように」
「はい、助かります」
ラクサとカッサには悪いが、リカルドとしてはリスクを取ってまでリサの姿になるつもりは一切無いのでエヒャルトの申し出は有り難かった。
「この件はそれでいいとして、一番確認したいのは貴殿が呼んだという龍についてなのだが……龍は元居たところに戻したのか?」
「いえ、あれは魔族領とこちら側の境に居座っています。今後も特に何も無ければそこに居続けると思います」
「それは魔族から人を守るという?」
横から確認したダグラスに、リカルドは首を横に振った。
「いいえ。ただ龍にとって腰を落ち着ける場所として問題が無かっただけです。あの龍に人を守るという意識はありませんから、近づいて刺激すれば普通に殺されますよ」
「その事はルマンシラの者達は知っているのか?」
「一応知り合いに言伝を頼みましたから、うまくやってくれていると思います」
「あぁ貴殿の恋人とやらか」
さらりと恋人設定を受け入れているエヒャルトに、一瞬変な息が漏れそうになったリカルド。
「……いえ、恋人ではないのですが」
「違うのか?」
素で訊き返してくる様子のエヒャルトに、天然なの?この人。と思うリカルド。
「違います。私も相手もそういう対象は異性ですので。
恋人設定は単純に私が女の姿をしていたのと、今後の流れとして死んだ振りをするならそういうストーリーの方が浸透しやすいと思ったからそうしたまでです」
「そうなのか」
「はい。先方も相当な精神的ダメージを受けているので正体を知っている上で私と恋仲だと思われるのは勘弁してください」
あまりにラドが不憫だとしっかり訂正するリカルドに、てっきりそうなのかと……と呟いたのは横のダグラスで、まさか常識人だと思っていたあなたもですか?!と内心きょどるリカルド。
意外と教会の人間が同性愛に対して肯定的だという新しい発見をしたリカルドだが、このままこの話を続けるのは知らなくていい真実を知ってしまいそうな気がして、それで他に確認する事はありますかと話を進めた。
「あの、私からもいいですか?」
「はい」
手を上げたダグラスに、どうぞどうぞ話を変えてくれと頷くリカルド。
「ルマンシラからリサの事を表には絶対に出すなと言われたのですが、その理由が魔族領から魔族が侵入してくる原因になりかねないからと要領を得ない事を言われまして」
ちらっとエヒャルトを見ながら口にするダグラス。エヒャルトはそもそもリサの事を表に出す気などさらさら無いので、どういう理由であれ対応は同じだと考えて了解したと返答したのだが、ダグラスはリサの存在と魔族が侵入してくるかもしれないという話が繋がらず首を捻っていたのだ。
リカルドはダグラスの言葉に、あぁあんまり詳しくは説明して貰ってないのかと理解して説明した。
「魔族というのは自分よりも強い個体に戦いを挑む傾向があるんです。特に強い個体になればなるほどその傾向が強まるので、今回白龍を呼んだ私が生きていると龍を呼べる私を狙って魔族が侵入してくるかもしれないという話です。そうなったら周りの被害が大きいので、あの地でリサは龍に喰われて死んだという設定にしたんです」
「……あまりイメージがありませんでした。魔物は強い個体を見れば逃げますし、話の中に出てくる魔族というのもただただ虐殺を行う存在だというものが多いですから」
「魔物は言っても野生生物とそう変わらないですから。魔族は普通の生物なら持っている生存本能というものがどこかしら壊れている奴らですよ。種族によって性格に差はありますが、生存する事よりもプライドを守る事の方が重要だと捉えている者達の方が多いです」
「なるほど……リカルド殿は魔族に詳しいのですね」
「何度か出会った事がありますからね」
内心ヒヤリとしながら微笑み固定で穏やかに返すリカルド。
他には何かありますか?と次の話を促せば、今度はクシュナの様子はどうだったのかを問われ、本人は至って真面目に問題なく職務を全うしていた事を報告した。あとはヒルデリア側の教会騎士や教会の者達の対応についてなかなか悪質だった事を伝え(その悪質さの度合いが増したのはリカルドが免罪符を出したせいだが)、今後同じように他の地からヒルデリアへと応援に行く聖女が居た場合は十分に注意した方がいいと助言して終わった。
報酬については事前に取り決めていなかったため、クシュナ達が戻り次第そちらからの確認も取って正式に使いを出すという事で保留となり、ようやく解放された時には既に昼前になってしまっていた。
まぁこうなるよなと教会を出た所でリカルドは諦めて家へと戻り、早い帰宅に何か問題があったのですかと尋ねるシルキーに、教会で思った以上に時間が掛かってと答え少し早いお昼ご飯を作ってもらった。
昨日の夜に作ったチキンカツの残りとクリームチーズと卵のディップをパンに挟んだボリュームサンドと、菜園で採れた葉野菜の上にソーセージを切ってカリカリに焼いたものを乗せてビネガーのドレッシングを掛けたもの、それから根菜のスープが添えられていて、一人心ゆくまでゆっくりのんびり味わった。
たっぷり満足したリカルドは、じゃあまた出掛けてくるよと言って今度こそリッテンマイグスのところへと顔を出した。
二人とも話したい事は一緒なので、顔を合わせると挨拶も無くすぐに本題に入ってリカルドの設計した剣の構想について議論を始めた。
「一通り見たがリカルド、まずこの剣は難しい」
奥の部屋で机に並べたいくつもの設計の中から一つを示してそう言うリッテンマイグスに、えぇ……駄目?と縋るような視線を向けるリカルド。
「この幾本にも刀身を分解するという構成がそもそも剣を脆くして耐久を下げる。本末転倒だ」
某ゲームで見た格好いい必殺技の剣が本末転倒と至極当然の結論で切り捨てられ、しょんぼりするリカルド。実は設計している時点で脆弱性がわかっていたのだが、どうしても浪漫を捨てきれずに設計の中に入れておいたのだ。結果、駄目だったわけだが。
「それからこっちの光の剣はもう剣ではないだろ」
剣ではないだろと言われて無言になるリカルド。
その光の剣はどういう設計なのかというと、柄の所から長さ一メートル程度の光を出して物体に接触した瞬間そこに大きな熱エネルギーを発生させるというものだ。また切り結ぶ事も物理結界の技術を応用して可能としているため、切り結んだ相手の剣をその熱で溶かし切るという荒業が可能となる。ちなみに起動してない時は刃は無い。そりゃあリッテンマイグスから言わせれば剣ではない。それはただの魔道具だ。
リカルドもやはり設計しながら薄々感じていたが、光の剣=剣というカテゴリーで頭にインプットされていたのでそっと紛れ込ませていた。結果、順当に剣ではない判定を喰らった。
「あとこっちの切れ味がいい剣というのも実現は難しいだろうな」
「これもですか?」
比較的剣としては真っ当な性能を持っていると思っていた剣も駄目と言われて思わず聞き返す。
落としただけで地面が切れて埋まる程切れ味がとても良い剣。というシンプルな設計なのだが、リッテンマイグスはどうやってこれほどの切れ味の剣を保管するんだ、鞘まで切れるぞと突っ込んだ。確かに……と保管の事まで考えていなかったリカルド。
「そこは……保護の魔法を掛ければ、何とか?」
「仮に鞘を作れたとしても触れただけで切れる剣というのは危険過ぎて使い勝手が悪い」
足掻いてみたがプロの鍛冶師の一言に反論出来ず沈黙するリカルド。
アニメや漫画、ゲームで見た剣はやはりフィクションだから成立するのか……とがっくり来ていると、リッテンマイグスは小さく笑った。
「それぞれ遊びがあって面白いがな……これを一級の材料で作るとなると相当の阿呆だぞ?」
阿呆だぞと言いながら笑っているリッテンマイグスなので、あ、まだ見捨てないでもらえる感じですか?と丸めていた背中を伸ばすリカルド。
「あの、もう少し考えてみてもいいですか?」
「それは構わないが、その前に打つ剣は一本だろ? この設計を全て集約するとどうしても削らなければならない部分が出てくる。そのあたりはどうする?」
「それは……そうなんですよねぇ……とりあえず思いつく限りのものを書いただけなので……浪漫追求してガラクタ贈るわけにもいかないですからきちんと性能を重視しないと、とは思いますが……」
やっぱり全部は無理だよな……と設計図に視線を落として頬杖をつくリカルド。
「ちなみにリッテンマイグスさんはこの中だとどれがいいと思います?」
「普段使いにはこれかこれだが、特殊性で言えばこれが希少になるだろうな」
普段使いにはと言ったのは、魔法付与の力を補助する剣と耐久を追求した剣で、希少と言われたのは精神体の相手にもダメージを与える剣だった。いずれもさして特別目立つような剣ではないと思っていたリカルドだか、いい案が浮かばなければ樹の希望を聞きつつその辺りの機能を選んでもらおうかなと考え、リカルドは一旦リッテンマイグスの工房を後にした。
家に戻ってすぐにリカルドは
それは夕方になって戻ってきた樹で、居間で設計図を広げていたリカルドにとあるキャラクターの話をした事がきっかけだった。
「七曜の武器みたいに形を変えられたら全部詰め込めるかもしれないですけど、さすがにそんなのは無理ですもんね」
いろいろ機能を詰め込もうとすると無理が出るんだよと話したリカルドに樹はそう言って苦笑したのだが、形を変える?とリカルドはその部分に反応した。
「七曜っていうのは俺の世界のお伽噺みたいなもので、その主人公の武器が月曜から日曜まで七つの形に姿を変えるんですよ」
樹の説明に、ポンと手を打つリカルド。そして、ごめん少し出てくると言ってリッテンマイグスの工房に駆け込んで、とある構想をリッテンマイグスに話してこれならどうかと確認した。
話を聞いたリッテンマイグスはそれなら可能だと頷き、ついでにリカルドが家に戻っていた短い時間で難しいと断じていた剣の実現案を書いた紙を渡した。目を通してそれに気づいたリカルドは思わずリッテンマイグスさん!と感極まった。
夢物語のような設計ではあったが、実現すれば相当面白いものが出来上がるだろうとリッテンマイグスも思っていたのだ。そして、それが見たかった。
互いの浪漫にかける情熱を悟って固い握手を交わす二人。
必ず使える設計にして持ってきますと約束するリカルドに、こちらも設計に合った剣の形状を考えておくと応えるリッテンマイグス。
早速家に戻って練り直すぞ!と意気込んで家へと急いだリカルド。
ところが家路へと急ぐその前に、突如フードを被った人物が影から躍り出て道を塞いだ。が、時を止めて何者か確認したリカルドは、そのまま躍り出て来た人物を今朝西の国へと送った
一応説明すると、リカルドの前に躍り出て来た人物は闇魔法使い達に囚われていた
森から出て慣れない人間の国を渡り歩き、必死に仲間の匂いを辿ってどうにかここまでやって来ていた苦労の人なのだが、リカルドが面倒事は結構ですとばかりに正体判明と同時に脊髄(無いが)反射で同じところに送ってしまった。
やられた方は訳が分からない事この上ないが、一応二人は出会えているので良いと言えば良いのかもしれない。
ただ、エヒャルトの事をとやかく言えない程、雑な対応である事は確かである。
家へと戻ったリカルドは
うきうきで晩御飯(大牛のシチューとインゲンと人参のサラダ)をいただき、気力十分な状態で自室に引きこもると今度こそ腕捲りをし、時を止めて確認作業に入った。
そのまま実時間にして丸二日、ハインツの身体能力と戦闘センスに合わせ有益な性能となるように調整をかけ、最適解となる設計を何パターンも確認して割り出し、翌日には再びリッテンマイグスと精査を行い修正と変更を繰り返した。
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