第44話 急襲

 とりあえず明日からちょっとは実感できるようにプログラムを変更しようと心に決めた。あと何気に樹も不安に思っていた事を知って凹んだリカルド。俺、全然観察力ないなと。


「すごいね、触ってみても全然わかんない」

「そういう風に見せてるからね」


 肩車をしたナクルが顎やら頬やら鼻やら触るのを笑うリカルド。沈みそうになる思考をどうにか浮上させて答えた。

 今日のリカルドは変装したナクルに顔を寄せているので、一見すると親子のようにも見える。

 何故ナクルの顔に寄せたかというと、顔を変える言い訳が思いつかず、苦肉の策で昨日ジョルジュとナクルが兄弟みたいで楽しそうだったから今日は自分がそうしたいと、随分と苦しい言い訳をしたからだ。

 ジョルジュは当然のことながら怪しんだが、何も言わないのはナクルとの関係改善にリカルドが助力してくれているのがわかっていたからだ。隠し事が下手すぎて情けをかけられているリカルドである。


「ジョルジュさん、多分大丈夫だと思いますけど何かあったら二人を連れて家に戻ってください。あ、催しを見に行ってもいいですけど」


 頭上のナクルの耳に声が届かないように風を操作して、横を歩くジョルジュにこそっと話すリカルド。


「はい? なんですかそれは」

「ギルドにはいろいろな人が来るでしょう? 念のためですよ」

「……まぁ構いませんが」


 ちらっとナクルを見てからジョルジュは首を振った。


「貴方と行ける事を楽しみにしているのですから、そうならない事を願っていますよ」

「……そうですね、私もそう願います」


 ジョルジュからリカルドを容認する——というかナクルと深く付き合う事を許すような発言が出るとは思わず、リカルドは少し反応が遅れた。

 驚くリカルドにジョルジュは一瞬機嫌の悪そうな顔をして、しかしすぐにナクルを気にして表情を緩めた。


「私だって状況を理解する頭はあるんです」

「え? いえ、そんなつもりではなかったのですが」

「いいえ。馬鹿にされても仕方がありません。内部調査を行なっていたにも関わらず聖女見習いが害されている事実に気づかなかったのですから」


 それはまぁそうだけど。と内心同意するリカルド。自浄作用のない組織程恐ろしいものはない。その辺はしっかりやってもらいたいと思っている。


「あぁそうです。ついでに私にも指導していただけませんか?」

「指導?」

「音を拾う魔術です。あれを会得したい」

「あぁ」


 そりゃまぁあれあったら盗聴が楽だよなと思うリカルド。だがだからこそ、はいいいですよとは言わなかった。いい加減リカルドも学習したのだ。


「申し訳ありませんが、悪用されかねない技術をお教えするわけにはいきません」

「……私が悪用すると?」


 風貌に見合わない底知れぬ鋭い光を宿す目で射抜いてくるジョルジュに、リカルドはパタパタと手を振った。


「そうではなく、今の教会が信用ならないのですよ。私はダグラス神官とジョルジュさんは信用していますが、他の方は知りませんから」

「………そうですか」


 粘る事なく引き下がったジョルジュ。

 リカルドの言う通り教会内の再編を済ませなければ、技術を盗まれて悪用される事はないと断言するのは難しいと理解できたからだ。


 ナクルの他愛もない話にリカルドとジョルジュで相槌を打ちながら、教会の闇についてどうにかならないものかという思いは両者共通だった。


 朝の混雑を少し過ぎた頃、ちょうどギルドから人が少なくなる時間帯にリカルドたちはギルドに着いた。

 人が少なくなる時間帯と言っても祭り状態の王都では依頼が多くなっており、それを目当てに集まる冒険者もまた多くなっている。従って、いつもは閑散としている時間帯でもそこそこの人混みがあった。

 ラドバウトが最初に着ていたようなトゲトゲの物々しい装備の者は居なかったが、軽鎧や胸当て、脛当て、アームガードだけの軽装の冒険者は多数おり、活気付いた空気はナクルでも肌で感じられた。

 初めて見るギルドの内部に、口を開けるナクルをリカルド達はくすりと笑った。


「あっちの受付で登録してもらうといいよ」

「はい」


 一人で受付に近づく樹を見守りながら、他の冒険者の邪魔にならないようにリカルドはナクルの手を引いて(さすがに肩車は目立つので入る時に下ろした)クシュナとジョルジュと掲示板に近づいた。


(相変わらず討伐と護衛の依頼が多いな……)


 リカルドが望む畑仕事は季節柄かやはり無かった。とても残念な気持ちで眺めていると、リカルドの手をナクルが引いた。


「これが依頼?」

「そうだよ。こうやって掲示されてるんだ」


 ナクルの横にしゃがんで頷くリカルド。

 今ある依頼は王都周辺で狩れる小型の魔物や肉質が食用向きの魔物の討伐、王都から他の都市へと向かう商隊の護衛がほとんどだ。

 中には新しい料理の構想求むなどと突飛なものもあったが、それらは少数だ。

 あれは?これは?どういうもの?と尋ねるナクルに答えていくリカルドに、掲示板を見ていた二十代ぐらいの冒険者がちっと舌打ちして依頼票を乱雑に剥ぎ取った。


「ガキの遊び場じゃねぇんだぞ」


 ぼそっとそんな声が聞こえたが、まぁそうだよねぇとリカルドは腹も立たなかった。

 冒険者は身体が資本の完全自己責任の仕事だ。依頼にありつけるかどうかも自己責任だし、依頼を達成できるかも、怪我をするかどうかも、装備を消耗するかどうかも全部自己責任。気が立っていても仕方がない部分がある。そんなところに子供を連れていれば苛立たれてもしょうがない。舌打ち程度で突っかかって来ないだけ理性があるタイプとも言える。

 まぁジョルジュの方はそうは思わずその冒険者に殺気を飛ばして怯えさせたが。

 

 なんとなく場の空気を感じたのか、ぎゅっとリカルドの服を掴むナクル。

 リカルドはその背をポンポンと叩き、クシュナを守るように付き添っているジョルジュに目線で合図して、邪魔にならないよう壁際に下がった。

 それから気を紛らわすようにリカルドは受付を指差し何をしているのか小声で教えていったが、萎縮したのかナクルの反応は鈍かった。


「…………」

「怖くなった?」


 そっと尋ねると、ナクルはなんとも言えない顔でへにょりと眉を下げていた。


「世の中にはいろんな人がいるからね。余裕がある人ばかりじゃないんだよ。ナクルくんが憧れるような人もいると思うけど、実際は毎日を必死に生きている人がほとんどだと思う」

「そうなんだ……兄ちゃん達も冒険者になるって言ってたから……」


(孤児院の子達か……)


 孤児院出身だとありつける職も限られる。その中で一攫千金を夢みれるのはやはり冒険者だ。他に騎士なんてものもあるが、教会にしろ国にしろ、どちらも一般に開かれているのは剣術を習得した上での狭き門となっている。


「兄ちゃん達も冒険者になれば最初は苦労ばっかりで余裕は無いと思うよ。やっぱりお金を稼ぐのって大変だからね」

「……リカルドさんも?」

「私? 私は……そうだなぁ、最初は大変だったな」


 出来る依頼が無くて。

 というのはこちらに来てからの話だが、あちらで新社会人となった時もそれなりに大変だったと振り返る。慣れない環境で必死で業務を覚えて技術を覚えて、どこまでやればいいのかわからなくて、がむしゃらにやるしかなくて、力の抜き方もわからなくて、帰れば夢も見ずに眠った。そんな日々だった。


「リカルドさんでもそうなんだ……」

「まぁ冒険者に限らず、どんな仕事でも大変だと思うよ。仕事ってそういうものだと思うから」


 リカルドの言葉に、そっかとこぼすナクル。

 見ようによっては落胆しているようにも見えるが、たぶんそうじゃないんだろうなと思うリカルド。

 落胆しているだけなら視線が落ちそうなものだが、ナクルはじっと冒険者やギルド職員の動きを見ている。ナクルが何を考えているのかまではリカルドにはわからないが、何かを得ようとしているのかもなと、そんな風に感じた。


「お待たせしました」

「おかえり。飛兎ビショプの依頼出てたよ」


 戻ってきた樹に掲示板を指差すリカルド。常時依頼という括りに貼られている依頼だ。


「あ、大丈夫です。口頭で依頼を受領してもらいました」


 口頭でもいいんだ。とギルドにあまり来ないリカルドは思ったが、知ったかぶりして鷹揚に頷いた。


 とにかくこれでギルドでの要件は終わった。なので早々に街に繰り出そうとリカルドが声をかけようとした時、転がり込むようにギルドに一人の男が駆け込んできた。

 見た目は三十代。使い込まれた感のある装備をつけた中堅どころの冒険者という出立ちで、息をするのもやっとという苦しげな顔で膝に手をついている。

 ギルド内の視線がそこへと集まった瞬間、男は息を振り絞るように叫んだ。


七首鎌竜ニーヂェズが出た!」


 その瞬間、音が一瞬止んだ。

 誰もが唖然とした顔で動きを止め、それが解けると同時にざわめきが広がった。


(ニーヂェズ?)


 戸惑いと恐れが伝播する様子に疑問符を浮かべているのはリカルドと樹だけだった。

 クシュナは息を呑み、ナクルは目を丸くし、ジョルジュは逆に眉を顰めていた。


「なんで? 厄災級ならだって、結界に反応する筈じゃ……」


 クシュナの呟きでやっとそれが魔物で、本来なら結界に触れた時点で侵入がわかるレベルのものだと言う事を理解するリカルド。


「どこで見た!?」


 受付にいたギルド職員が我に返って尋ねる様子に、転がり込んできた男も汗だくのまま上がった息で必死に伝えた。


「夕暮れ平原っ…で、商隊が襲われて!」

「あり得ない、教会が非常鐘を鳴らしてないだろ?」

「嘘じゃ…ない! 確かに、七つ首だった!」

「見間違いじゃないのか?」

「だよな? 七首鎌竜ニーヂェズなんて魔族領にしか居ない筈だろ?」

「だけど本当だったらどうする? やばいなんてもんじゃないぞ」

「いやジュレ血鬼ブラッドオグルがいる筈だ、この間酒場で飲んでるの見た」

「Sランクでも一人はきついだろ、他のチームは?」


 不安な顔をしながらも口々に言い合う男たちを他所に、これ俺のせいじゃないよな?と焦って確認するリカルド。

 いろいろ前科があるせいでドキドキ(気分だけ)していた。

 幸いというか、確認してみるとリカルドの行動によって起きた事では無かった。


 まず基礎知識として七首鎌竜ニーヂェズについてだが、人間の間では厄災級の魔物として名を馳せているやばい魔物だ。それが出れば街が一つ二つ滅びると言われており、過去勇者が起こした国が滅びる一因となった魔物でもあった。姿形は八岐大蛇ヤマタノオロチに似ており種族的には竜種に分類されている。高い物理防御と魔法防御を誇っており生半可な攻撃は通らない、おまけに凶暴で生きているものを見るととにかく襲ってくるので逃げる事も困難だ。だが、知能がさほど高くないので、罠にかけたり集団戦法でもって人間が勝利可能な余地がある相手だ。

 さてこの七首鎌竜ニーヂェズ、間違いなく七首鎌竜ニーヂェズであったのだが、まだ幼生体だった。と言っても既に見上げる程大きな図体をしておりその凶暴性は成体に劣らない。

 何故突然現れたのかだが、答えは簡単だ。その襲われた商隊が七首鎌竜ニーヂェズの卵を持ち込んでいたからだ。いくら厄災級の魔物と言っても卵の時点では結界に感知される事はなく、ここまで運ばれたのだ。

 商隊は卵については珍しい魔物の卵という事だけしか把握しておらず、翡翠色の綺麗な卵だったため綺麗な鳥型の何かだと勝手に想像していた。ちょうど王都では商業ギルドの大規模な催しがあるので見せ物に使えると思っての事だった。


 とまあここまでなら馬鹿な商隊の責任という話なのだが、問題はここからだ。

 この卵、出所は教会本部の封印廟だった。

 封印廟というのは、手に会えない魔物や壊せない魔物の卵、厄介な呪いのかかった呪具などを封印しておく場所だ。ちなみに封印廟と言っているが実際は小高い丘となっており例の女神の力が宿る聖なる地だ。

 当然ながら警備は厳重な場所で、立ち入れるのはごく限られた人物だ。今回それを持ち出したのはその限られた人物の中の一人、このグリンモアの教会関係者から多額の賄賂を受け取っていた男だ。教会の内部調査が進み余計な事が明るみになる前にうやむやにしてしまえという、かなり大雑把で短絡的な思考の元に引き起こされた事件だったのだ。


(俺のせいじゃ無いのはいいけど……なんでそんなさらに自分の首絞めるような事するかなぁ……)


 まだ封印廟から持ち出されたと知られては無いが、それも時間の問題だった。何しろ警備担当の騎士に姿を見られているので。杜撰な犯行としか言えない。


(グリンモアはいい迷惑だよなこれ。事実を知ったらあの王太子ブチギレそうだな)


 さてはて、どうするかとリカルドはため息をついた。

 幼生体と言っても脅威度は高い。既に商隊は全滅。商隊の護衛についていた冒険者も全滅している。

 ギルドに駆け込んで来たのは護衛にいたチームの一人で、足が速いからと事態を知らせるために逃された人物だ。

 夕暮れ平原は王都から南東の方角に広がる平原一帯を指し示すが、七首鎌竜ニーヂェズが孵化したのはその中ほど。残念ながら数多くの人間が住むこの王都に反応して接近しており、あと数分で南門に到達する距離まで近づいている。

 ラドバウトやハインツ、アイルやルゼあたりなら対抗可能だろうが無傷では済まないだろう。かと言って魔族領あたりに勝手に飛ばしたら、どこに消えたのかと捜索されるだろうし、いつまで経ってもその辺にいるかもしれないという恐怖が住民に残ってしまうかもしれない。倒してしまっても、誰がやったんだという話になって面倒になる。

 リカルドは唸った。唸って考えて考えて……まぁなるようになるかと思考放棄して時を戻した。


「ジョルジュさん、クシュナさんとナクルくんを連れて教会に戻ってください」

「……貴方はどうするのですか?」

「様子見します」


 てっきりギルドの招集に参加するのだと思っていたジョルジュは、肩透かしを喰らったようにガクッとなった。


「リカルド殿……貴方、傍観する気ですか?」


 力を持っておきながら?と視線で非難するジョルジュにリカルドは肩をすくめた。


「素人が首を突っ込んでもいい事は無いですよ。特に今回のような突発的な問題には。

 ギルドが斥候を出すなり情報を買うなりして状況を確認するでしょうし、国の方も何らかの対応を取るでしょう。必要であれば動きますし、そうでないなら余計な事はしない方が他の方のためです。余計な事ばかりする人間が多くては現場は混乱しますから。

 樹君はどうする? 家に戻っててもいいし、俺と居てもいいよ。どっちでもその腕輪がある限り危険はないと思うから」


 のんびりと樹に話すリカルドに、はっとしたのはそれまで固まっていたクシュナだ。

 自分の腕に嵌められた華奢な腕輪を見て、ぐっと手を握った。


「あのっ、私、ここに残ります」

「クシュナ様?」

七首鎌竜ニーヂェズが出たというのが本当なら怪我人が出る筈です。教会で怪我人が運ばれてくるのを待つよりも現場にいた方が効率がいい筈です」


 真剣な顔で話すクシュナに、ジョルジュは首を横に振った。


「なりません。御身が第一優先です」


 クシュナは負けじと腕を掲げた。


腕輪これがあるから大丈夫です。ですよね?」


 問われたリカルドは言葉に詰まった。たった今樹に大丈夫と言った手前、否定も出来ず、実際かなりの確率で問題ないので微妙な角度で首を振る羽目に。


「い、一応?」

「ほら、だから大丈夫です。こんな時に役に立たなければ聖女なんかじゃなくて、ただ飯ぐらいですよ」


 鼻息荒く言い切るクシュナにたじろぐジョルジュ。


「ただめし……いえ、今はまだ見習いで、そもそも本当に七首鎌竜ニーヂェズが出たのかも——」

「とにかく! 私はここに残ります!」


 ジョルジュを遮るクシュナ。

 クシュナはクシュナで必死だった。

 ここ王都はクシュナの生まれ育った場所で、父も母も祖母も祖父も、友達も親戚もいるのだ。壊されたく無いものが山とあるのに、今こそ自分が持って生まれた力を使わなければ後悔する。そんな直感めいたものに突き動かされていた。

 

「ぼ、僕も。僕もリカルドさんといたい。役に立つよう頑張るから、教会にやらないで」


 と、今度はナクルがうるうるした目で別のベクトル理由から教会行きを拒否した。さすがにこれにはジョルジュの方が言葉に詰まり、だが緊急事態だと再度頭を振った。


「ここは危険です」

「リカルドさんといれば一番安全だって言われたもん!」


 ナクルは聞きたくないと目を瞑り、ぎゅっとリカルドの足にしがみついた。しがみつかれた方のリカルドは、あの酒飲み女神また神託で何か言いやがったなと頭痛(気のせい)がしていた。


「あー……じゃあこうしましょう。ジョルジュさん、ダグラス神官にこう伝えてもらえますか? 『神の廟から卵が一つ、裏切り者によって盗み出されました』と」

「……廟……たまご? ——っ」


 意味深なリカルドの言葉に、ジョルジュはハッと意味に気がついた。


「警備をしていた者に聞けばすぐにわかるはずです。

 クシュナさんとナクルくんは責任を持って守りますから、ジョルジュさんはダグラス神官と早急に教会側の対策を立ててください」

「………何故、何故廟の事を」


 教会内でも限られた人間にしか知らされていない土地の事を知っているのか。

 ジョルジュの目に宿る、お前は何者だ?という問いにリカルドは微笑みを浮かべた。


「ジョルジュさん。詮索よりもまずは対策です」

「……………わかりました。お二人を頼みますよ」


 逡巡の後、ジョルジュはこれまでのリカルドの言動を鑑みて敵ではない事を信じて身を翻した。

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