【『赤の女王』レッド・クイーン】

『赤の女王』レッド・クイーン

 場所は変わり、現実世界の隣に位置する「おとぎ話」の世界。赤く染まる城の中では。

 背もたれが大きなハートの形になった椅子に座っている人物が、開け放たれた大きな窓から、真っ赤な薔薇ばらが咲き誇る庭園を見下ろして紅茶を飲んでいた。

「ねえアリスぅ。今日もこの国は平和ねぇ」

 と、妙に語尾を伸ばしただらしない口調で、椅子に座る人物が言った。

「そ、そうですね……女王様」

 そう返したのは、椅子の前で四つんいになった少女である。年のころは十四ぐらい。着ているのは、ぼろ雑巾ぞうきんのように汚れた服のみ。靴すらも履いていない。彼女の綺麗な金色の髪はほつれ、むき出しになった手や足の先は、冷えて軽いしもやけになっている。

 少女の小さな背中には、きぬのように美しい足が二本乗せられていた。すらりと伸びた足先には、真っ赤なヒールが見事にはまっている。

 少女の背中に足を置いているのは、椅子に座って庭園を見下ろしている人物である。

「平和なのは、退屈ねぇ。アリス」

 と、足を乗せている人物がまた言った。

 二人がいる部屋は床も壁も、椅子も家具も真っ赤に染められている。

 ここは『赤の女王』が統べるおとぎ話の世界。『不思議の国』ワンダーランドの城の中。女王の玉座である。

「……あらぁ。また、あのバカウサギが走り回ってるわぁ」

 女王は紅茶が入ったカップを片手に、薔薇ばら庭園ていえんを見下ろしながらそう言った。

「そ、そうですね……。女王様……」

 少女……アリスはあしきにてっしながらおそるおそる言葉を返す。この女王の機嫌をそこねてしまうと、“想像物”である自分は、あっけなく彼女に存在ごと消されてしまうからだ。

 女王の視線の先には……洒落しゃれた格好をしたウサギが懐中時計を手に走り回っている。ウサギは赤い水が噴き出す噴水の後ろを通り過ぎると、どこかへと走り去っていった。

 よく見ると庭園の中には、そのウサギの他にも生き物たちがいる。

 のそのそと這いずって移動している巨大な芋虫。茂みの影で寝転がる巨大なチェシャ猫。薔薇に水をやっているトランプ兵。見るからにここが現実世界とは少し違う場所だということを、その光景だけで語っていた。

「……あら。あそこの薔薇、元気がないわねぇ。手前から三番目、右から四つ目のやつ。庭師がサボったのかしらぁ。ダメねぇ。あそこの担当、誰かしらぁ」

 女王が独り言のように言うと、

「は。本日、あの場所に水をやったのはわたくしです、女王様」

 と、庭師の格好をしたトランプ兵が音もなく現れた。その体に書かれているのはハートの3だ。

「あれ。元気ないわよぉ」

「……は、」

 女王が元気のない薔薇を指さすと、庭師の顔がたちまち青ざめた。

「……も、申し訳ございません! た、ただちに水をやってまいりますので! お許しを、お許しを! 女王様!」

「バカねぇ。水をやりすぎたのよ。アンタ、ダメね。もういいわ」

 と、女王が言い放つ。

「お、お許しを女王様! お許しを、お許しを――‼」

 女王が、パチンと指を鳴らした。すると庭師のトランプ兵は、どろりと溶けるようにしてその場に落ちた。女王によって、存在ごとこの「おとぎの世界」から消し去られたのである。溶けて広がった残骸も、床に吸い込まれるようにして跡形もなく消えていった。

「……使えないバカねぇ」

 言いながら女王は右手の人差し指を枯れかけた薔薇に向けると、横に動かした。すると弱っていた薔薇はたちまち元気を取り戻し、真っ赤な花弁かべんを開かせた。

「女王様。二杯目の紅茶が入りましたよ」

「ん。ありがと」

 給仕係きゅうじがかりのティーポットから紅茶のカップを受け取る。赤で彩られた庭園を見下ろしながら、ゆっくりと一口飲む。

「……」

 美しい唇をカップのふちから離した女王は、ぽつりと言葉を漏らした。

「……なぁに、これ。不味まずい」

 その一言に、給仕係の顔が青ざめて凍り付く。

味付あじつけを変えたわねぇ? このアタシにドブみずを飲ませようってのぉ?」

 クイーンはカップを傾け、中身を床に垂れ流した。女王の機嫌を損ねてしまった給仕係は、ひ、ひ、とひたすら青い顔でおびえている。

「じょ、女王様、申し訳ありません! き、気温が変わったので、それに合わせて二杯目をお出ししようと……!」

「じゃあ、どうしてそれを一杯目からしないのぉ? アンタもしかして、このアタシを馬鹿にしてるわけぇ? 紅茶の味を変えても分からない奴だって」

「そ、そんなつもりはっ! そんなつもりは毛頭もうとうもございません、女王様‼」

「……はぁ。がっかりよ。もういいわ、消えなさい」

「じょ、女王様! お許しを、お許しを――‼」

 パチン、とクイーンが指を鳴らす。その音と共に、ティーポットの給仕係はどろりと溶けるようにしてその場に崩れる。

「給仕係」

 もう一度指を鳴らす。すると先程の溶けた給仕係の残骸から、同じティーポットの形をした給仕係が生み出された。

 クイーンは左腕を伸ばして手に持っているカップを向けると、新しく生み出した給仕係に言う。

「新しい紅茶よ。砂糖をたっぷりとね」

「はい。ただいま」

 二体目の給仕係はニコニコしながらカップを受け取ると、慣れた手つき紅茶をれていく。さらにそこへ角砂糖を六つほど入れ、音を立てないよう静かに混ぜる。

「お待たせいたしました。お砂糖は六つでございます。お熱いのでお気をつけください」

 お盆に乗ったカップを受け取る。すぐさま、もはや紅茶の香りが消えた液体を赤い唇に近づける。

 一口飲んだクイーンは、ひとことだけこう言った。

「……まあまあじゃない」

「ありがとうございます」

 女王に褒められ、新しく生み出された給仕係は腰を折る。

 クイーンは近くのテーブルにカップを置き、ケーキスタンドの一番下の段にあるマカロンを一つ取って口に運ぶ。スタンドの一番上の段には一口サイズに切り分けられたケーキが置かれ、二段目にはスコーン、一番下の段には毒物どくぶつのような色のマカロンが置かれている。

「……」

 と、女王は足置きにしているアリスを見つめた。

「……アリス。アンタ、きたないわねぇ」

「え?」

 クイーンは、アリスの背中から足をどける。それから、手を二回叩く。

「風呂よ。大浴場に連れて行きなさい。アタシの服を適当に着せて。隅から隅まで綺麗にするのよ」

 クイーンが言うと何もない場所から煙と共に、世話係の格好をした妙齢みょうれいの女性たちが何人か現れた。

「かしこまりました。女王様」

「ささ、アリスさま。こちらへ」

 女性の一人がアリスを立たせ、部屋の外へとうながす。

「……あ、ありがとうございます、女王様……」

「ふん。さっさと行きなさい。ボロボロで汚い足置きになんか、アタシは足を乗っけたくないのよ」

 とげのある言葉で見送る。女性たちに連れられ、アリスは部屋を出た。

「フ、フ、フ。お優しいのですね。女王様」

 と、ユースフェルトの声がした。視界の端に突如として現れた彼に、すかさずクイーンは持っていた紅茶のカップを投げつける。

「……相変あいかわらず、ぺらぺら喋るくそねぇ。ここはアンタみたいな胡散臭うさんくさい奴が、気軽きがるに入っていい場所じゃないのよぉう」

ぞんじております。わたくしもご挨拶あいさつせず突然のお声がけ、無礼ぶれいが過ぎました。お許しください、女王様」

 ユースフェルトは熱い紅茶をぼたぼたと顔から垂らしながら、頭を下げる。いれたての紅茶を顔にかけられというのに、表情一つさえ動いていない。いつもの底知そこしれぬ笑みを浮かべたままだ。

 ひとまずクイーンはユースフェルトの謝罪に、ふん、と鼻を鳴らした。

「アンタがアタシの所に来るってことは、少なからず何かあってのことでしょぉう? 聞かせなさい。それ以外でここに遊びに来たっていうのなら、今すぐにぶち殺して、あの芋虫共の餌にしてあげる」

「フ、フ、フ。それはそれは恐ろしゅうございます」

 ハンカチで顔をきながら、ユースフェルトは言った。

「ご明察めいさつでございます、女王様。わたくしがここに参りましたのは、あなたさまへのお知らせでございます」

「お知らせぇ?」

 クイーンは聞き返す。ユースフェルトは、濡れたハンカチを丁寧に折って胸ポケットにしまうと、言った。

「このたび、第三回目の“魔法の世界のゲーム”が始まりました。他の『王』の皆様がいる表の現実ゲンジツ世界にて、すでにこのゲームは進み始めております」

「……続けなさい」

「ありがとうございます」

 ユースフェルトは一礼し、そして、続きを話し始める。

「あなたさまが統べるこの世界は、全ての想像物そうぞうぶつが集まった『おとぎ話』の世界。他の『王』たちがいる現実ゲンジツの世界とは越えられぬ壁がある場所。どのような魔法でも想像物は絵本から出られず、現実ゲンジツ世界にも干渉できない。

 ですが此度のゲームをあなたさまがクリアすれば、この世界を『現実ゲンジツ』として表の世界に広げることが可能となります。それが、わたくしがここへ参ったお知らせの内容でございます」

「……」

 クイーンは何も言葉を挟まない。この「おとぎ話」を統べる女王なのだ。ユースフェルトの言っていることを理解できない彼女ではない。

 いくら何でもできる「魔法の世界」といっても、この「おとぎ話」の世界は想像物が集まったもの。“誰か”がいなければ生まれず、生まれても絶対に「現実ゲンジツ」にはならない。なぜなら女王を含む全員が、“誰か”が想像したものだからだ。

 強大な力を持つ『王』はここと表の現実ゲンジツ世界を簡単に行き来できるが、それ以外の想像物はどんな魔法を使っても『“誰か”の想像物』というわくから出られないのである。

「……ゲームのルールと、クリア条件は?」

 と、黙っていたクイーンが口を開いた。

「さすがでございます。ご理解が早い」

 と、ユースフェルトはにっこりと笑みを浮かべて彼女のことを褒める。上辺だけの言葉にクイーンは心底から嫌悪けんおをあらわにして、ち、と舌打ちをする。

「さっさと言いなさい。粉々こなごなにするわよ」

「申し訳ございません。では、ゲームのルールとクリア条件をお話しさせていただきます」

 ユースフェルトは腰を折って謝罪すると、話し始めた。

「此度のゲームは前回に引き続き“魔法の世界のゲーム”となっておりまして、監獄にいる『とある駒』を表に出し、最終的にこのゲーム盤を展開させているゲームマスターを殺害することで、今回のゲームはクリアとなります」

「……はぁ? 意味が分かんない。前回に引き続きってことは、前も同じゲームをしたってことぉ?」

「はい。あなたさま方の一つ前の『王』の方々の時に、同じゲームが行われておりました」

「前の時代ってことは……二千年前の、創造暦そうぞうれき一八六四年ね。八人の『王』がいたっていう。で、その時は誰がそのゲームをクリアしたのよ」

「前回のゲームの勝者は、残念ながらおりません」

「……はぁあ?」

 ユースフェルトの返答に、クイーンは思い切り顔をしかめた。

「前回は一人の『王』がゲームクリア一歩いっぽ手前てまえまで行きましたが、残念ながら時間切れとなり、“魔法の世界のゲーム”をクリアすることはできませんでした。

 ちなみに、前回でクリア目前もくぜんだったその駒は今回のゲームで重要なキーキャラクターとなっております。その駒をある場所から引きずり出せば、本格的に今回のゲームは進んでゆきます」

「……その駒っていうのは、どこにいるのよ」

「世界の最果てにある監獄、『最果ての箱』の最下層でございます」

「……」

 その場所の名に、クイーンの眉がぴくりと動いた。

 その建物は呼び名の通り、世界中の凶悪犯が収容されている監獄である。そこへ行くこと自体は簡単なのだが、問題はその監獄がある場所と、監獄の中に入ってからだ。

 その監獄がある所は、『同盟王』フランベリアが私的してきに管理している場所なのである。彼を納得させる理由がなければ、間違いなく『同盟王』とぶつかることになるだろう。クイーンとしても、表の現実ゲンジツ世界でフランベリアとぶつかるのはけたい。

 フランベリアの目をくぐり抜けて中に入ったとしても、監獄内は一切の魔法を遮断し、強制的に『王』になる前の自分に戻される場所でもある。『王』の力も魔法も使えない場所で、その駒とやらを探すのはリスクが高すぎる。

「……前回の『王』たちっていうのは、ほとんど死んだって聞いてるわぁ。でも、この世界では基本的には『死なない』……その死んだ『王』さまたち、今はどこにいんのよ」

 ひとまず、その「重要な駒」というのは後回しにする。クイーンは手を伸ばし、クッキーを一つつまみながらユースフェルトに聞いた。

 ユースフェルトはどこか貼り付けているような笑みを浮かべたまま、淡々と答える。

「さあ。確かに基本的には『死なない』この世界ですが、ゲーム盤から落ちた元『王』の皆様たちは、そろって観覧席かんらんせきにでもいるのかもしれませんねえ。わたくしと女王様のこのやりとりも、皆様で見ているかもしれません。フ、フ、フ」

「……あぁ、そう」

 肩を揺らして笑うユースフェルトに、クイーンは適当に言葉を返した。わけの分からないことを言っているなと思いながら、つまんだクッキーを一口かじる。

「他に質問はございますか? 女王様」

 ユースフェルトがにこにこしながら聞いてくる。

「……」

 クイーンは少し黙ったまま、つまんでいるクッキーをかじる。そしていつものだらしない口調を少し張り詰めて、ユースフェルトにこう問いかけた。

「……アンタは知ってるはずよ。この世界って、なんなの」

 ユースフェルトは、にこにこと笑みを浮かべたまま答えた。

「それはお答えできかねます。女王様が『この世界』についてか、『このゲーム盤』についてか、どちらのことを知りたいか不明瞭ふめいりょうなため、お答えできません。

 どちらにせよ、あなたさまは今回のゲームにて、ゲーム盤に初めて置かれた駒。この世界についてお話しすることは、あなたさまにこの世界の真実を語る意味となるため、わたくしの口からは何も言えません」

「……あっそ。聞いたアタシが馬鹿だったわねぇ。喋るくそに期待するもんじゃないわねぇ」

 またわけの分からないことを言い出したユースフェルトに、クイーンはため息まじりにそう言った。

「じゃ、ゲームマスターっていうやつについては?」

「申し訳ございません。その質問にもお答えすることができません。

 それもゲーム進行で得る情報の一つですので、今回のゲーム盤に置かれた駒に、ゲームマスターの名をお伝えすることはできないのです」

「ってことは……前回の『王』には言えるってことねぇ」

「その通りでございます。

 前回の“魔法の世界のゲーム”に置かれていた駒は、前回のゲームのことを今回の駒に語ってもルール違反とはなりません」

「ふぅん……。もしかしてそのゲームマスターっていうの、この世界の神様って言うんじゃないでしょうねぇ」

「そうかもしれませんし、そうではないのかもしれません」

「なにそれ。じゃあ、ゲームマスターと神は違うってこと?」

 ユースフェルトは答えた。クイーンは聞き返す。

「それには黙秘もくひとさせていただきます。それを答えることは、この世界の真実をあなたさまは知るということ。ゲームに参加せずにそれをすることは、ルール違反にございます。

 それにこの世界は『なんでもできる“魔法の世界”』。どんな幻想もおとぎ話も、それこそ神も簡単に生み出される世界でございます。

『誰にとっての神』か、『この世界の神』か、という質問の内容が明確めいかくではないため、わたくしもお答えすることができません」

「……あっそ。つまり“ゲームマスター”と、この世界の“神”っていうのは、一応いちおう別物べつものだけど同じような存在ってことね」

「あなたさまがそう思われたのならば、そのようにご理解いただけるとよいかと。

 この世界の『神』というものは非常にややこしく、わたくしもはっきり『これだ』とはお答えできないのでございます。なにせ『神』というものは、物語の書き手のことも指すのですから」

 クイーンが一人でまとめると、ユースフェルトはそう返した。

「じゃ、もう一つ。あんたの出現はどういう意味があんのよぉう」

「わたくし共『審判者』は、今回のゲーム盤にいる主要な駒の皆様へのお知らせをするとともに、このゲーム内容のルールを説明する役割を持っております」

「それで? あんたは敵か味方かって聞いているのよぉう」

「それは『どちらでもない』としか言えません。わたくし共はあくまで透明な駒でございます。敵か味方か、そのような役割は与えられておりません」

「……ふぅん」

「それと女王様。

 あくまでこの『“魔法”の世界』に広げられているのは、『物語』ではなく“魔法の世界のゲーム”でございます。遠き昔にゲーム盤から落ちた駒が、再びこの世界……いえ、このゲーム盤に戻ってきて、ゲームに乱入してきても、それはルール違反いはんではございません。それもまた、ゲームマスターが展開させるゲーム盤の進行の一つでございます」

「……」

 ユースフェルトの姿が、足元からだんだん蒸気に変わっていく。

「あなたさまがおられるここは、全ての想像物が集まった『おとぎの世界』。あなたの存在を“否定”することは、想像物である自分をも“否定”するということ。つまりあなたさまは、他の『王』の方々より、少し有利ゆうりなのでございますね」

 ユースフェルトが言う。クイーンには、その意味が分からない。細く美しい指を、クッキーに持っていく。

 腰のあたりまでを蒸気に変えたユースフェルトが、最後にこう残す。

「わたくしも、今回のゲームは誰がクリアするのか、また、クリアできる駒はいるのか楽しみにしてございます。

 それでは。何かありましたらお呼びください、女王様」

 ユースフェルトの腰から上が、蒸気に包まれて消える。

「……」

 何もかもが赤に染まった玉座で、赤き女王は手に持っているクッキーを口に運ぶ。そのまま、パキ、と噛み砕いた。

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