*第一章のはなし*



 ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。拙い話ですが、本当に本当に嬉しいです。


 第一章である『根雪』の章はここまでになります。


 最後は怒濤の展開でした。全体的に進行が遅く、このままだらだら書き続けては先に進まないことにも成りかねないと考え、最後だけ勢いよく突っ走りました。最初からテンポ良く進めとけって話ですよ。


 今回のタイトルには、第一章のはなし、とか書いてありますけれど、ここではあまり多くのことは言いません。裏話といってもまあ……くらいな? 

 ですので、思いついたことだけ書きますね。

 

 この話は二年ほど前に、別タイトルとして連載していた話を大きく修正したものです。納得いかずに書き直して、昨年の4月にこの碧落を連載し始めました。もうすぐ一年が経つなんてあっという間。


 そういえば近況ノートのほうで、ちょこっとだけ、アズサとユキのイラストを載せています。他にも書けたら載せようかなと思っていますが、時間がなくて……。絵に自信はありませんが、こんな子かー、と参考に見ていただければ。


 第一章、予想とは違った結末になったかもしれません。

 アズサとウル、ユキの出会い。そして、謎の男の襲撃と夫妻の死、ゼンの訃報――。最後には新たな登場人物であるアシャロウが現われました。ずっと名前だけ出ていた方ですが。序章に出てきたミレアと手紙の主も、謎も伏線もいっぱい出しちゃいましたが、その辺りも、もう少し先の章で明らかになります。


 今作はアズサとユキが世界の中心になっているので、二人の関係性が描かれることが多くなると思います。なんだかもうデカい矢印がお互いに向いているような気もしますが。あはは……。

 

 ちなみに根雪は、長い間降り積もった雪が解けずに春先までずっと残り続けていることだそう。

 ユキの記憶、アズサの想い、周囲の人々の思惑、そして〈虚の狐〉――。すべてをひっくるめて、長く積もりに積もった様々な出来事が、これから先、どうなっていくのか……それが、この章タイトルになっています。溶けていくのかもしれませんし、残っていくのかもしれません。


 そして、物語は小さなミエラル村の山奥から、魔法学校へと移ります。ようやく学園ものというダグを胸を張って付けれます!笑


 また、評価やコメントをしていただき、本当にありがとうございます。とても励みになります。これまで読んでいただいた中で、またこれからの話の中で、質問や感想など、思ったことがありましたら、ぜひお聞かせください。


 さて、第一章の修正をちょちょっとやってから、次を更新しようかなと思っています。第二章まで少し時間を頂きますが、機会がありましたら、続きもお付き合いいただければ幸いです。


 そしてこれから先も、アズサとユキの二人を応援していただければ嬉しいです。

 

 ぜひとも、よろしくお願いします!




2022/02/21 藤橋 

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