知らない私
少女はボートを覗き込む。そこにはそれはそれは美しく整った美少年が眠っていた。
少女はしばらく美少年を眺めて満足したのか次はツンツンと美少年のほっぺをつつく。
「起きない」
ふむ、困った。見捨てるのも心苦しいと考えて美少年をとりあえず引き上げようと考えたがどう考えても少女1人では持ち上がらないと思い至る。
「おい、少年。起きろー」
起きる気配はまるでない。
少女は海水を手ですくって顔にかけた。
「うわぁ!」
美少年はガバッと起き上がって少女を見た。
「誰?」
「私か?」
「あっ、えっと僕はライム」
「私は……えっと、分かんないや」
ふむ、私は誰だろう?
何も知らない神様 @sinkisiki
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