ある時は天使系アイドル、裏の顔はBL小説書きの「最上まこ」。
ある時は最上まこのファン、裏の顔は神絵師の「立石隆斗」。
高校の同級生でもある二人はある日、互いの正体を知らずにネット上で出会い、小説とイラストでタッグを組むことになった!
この設定だけでも既に優勝しているような本作。
しっかりとキャラの立った登場人物たちも、その関係性も、展開の緩急もテンポも、驚くほど無駄がなく凄まじく気持ちのいい読み心地でした。
まこと隆斗、二人の視点が交互に来るため、どこでどうすれ違っているのか一目瞭然なのも面白いです。
推しを愛する気持ちもさることながら、書く人や描く人にとっては共感の嵐間違いなし!
「好き」の気持ちは何より強いし、それを尊重し合える相手と出会えたら幸せ。
ただのラブコメじゃない、夢に突き進む二人の生き様をとくと見よ!
ハラハラ続きのクライマックスから、鮮烈な巻き返しのラストシーンが爽快でした。
めちゃくちゃ面白かったです! みんな読んで!
国民的アイドルである最上まこと、彼女の一ファンであり、コミュ障で気弱な立石隆斗。
同じ高校のクラスメイトである二人には、それぞれバレてはならない裏の顔があった。
片やBLを書いている小説家、片や美麗なイラストレーター。
二人が表の顔と裏の顔、それぞれの世界で出会ったとき、運命の歯車は思わぬ方向へと動き出す。
吉と出るか凶と出るか?
展開の速さと設定の無駄のなさ。
個性豊かで楽しい登場人物達。
現在の世界とネットの世界ですれ違いながらも互いに意識し始める二人。その二人が周囲の人を巻き込みながら駆け抜けてゆく、ハイテンションドタバタラブコメディーです。
これは分けて読むのは非常に苦しい為、一気読みをオススメ致します。
国民的アイドルのまこと、その1ファンであった立石くんがひょんなことから、インターネット上で自分たちの創作物を介して交流することになる…!
純粋なラブコメとして、エンターテイメントな作品として楽しめるのはもちろんですが、カクヨムを読まれている方でしたら何かしらの創作物をインターネット上で公開されている方は多いと思います。
同じ創作者の視点でも自分ごととして没入できる作品だと思います。
また、ぜんぜん違うキャラの二人がお互いの目線を交互にたどる構成は、二軸となる二人の両方に深く感情移入できるので、「わーまこちゃん、あとちょっと!だったのに!」とか、「そう、立石くん!それなんだよ!」とか頭の中で悶えたり叱咤したりきゅんきゅんしながら常に激しくつっこみを入れながら読んでいました。
また、途中から二人の物語がすれ違い、秘密が秘密を重ねて交錯してスピードアップしていく巧みな構成が物語の面白さを引き上げていると思います。
アイドルとしての自分と素の自分の間に二重人格ほどの表裏を持つまこちゃんにも実は、アイドルとして頑張らなければならない理由があったり、キャラクター一人一人生き生きと魅力を持ち、気がつくと全員を応援したくなってしまいます。(個人的に水戸さん推し)
もっと沢山の方に読んでもらいたいと思う作品です。
まずこの作品の面白いところは、男女の視点が交互に進んでいくところです。それにより、普通の一人称視点の物語とは違い、読者はお互いの気持ちを知ることができます。彼らがどういったすれ違いをしているのかなどを見ることもこの物語の魅力だと思います。
次に、ストーリーが面白いです。主人公の男女は、お互い同じ高校のクラスメートです。しかし、接点は全くありません。そんな彼があることをきっかけに彼女のヒミツを知ってしまいます。さらに、彼らはそれと同時期にネット上で、偶然出会います。ちょっと変なペンネームで。もちろん相手が誰かは知りませんが、次第に仲良くなっていきます。そして、そんな二人に一大事件が訪れて……?
果たして秘密を抱えた彼らはどうするのか。
ぜひご一読あれ。