とにかくにゃんにゃん。
とにかく笑う（笑）

ほっこりしたくなった時、なんとなく笑いたくなった時、そんな時に読みたくなる作品です。

　地獄だけどユルくておバカな雰囲気のコメディが好きな人におすすめです。

にゃんちゅう話だにゃん。いいぞ、もっとやれ。

かおす。
にゃんにゃん、にゃにゃん。
にゃんにゃん、にゃにゃ～ん。

レモン強し。

（確実に、何が何だか意味が分からない、でもなんか分かってしまうだろう、れびゅーにゃん）

主人公（人じゃないけど）のニャン吉くんは、しょっぱなから清々しいほどのクズ猫っぷり。それで良いのか、主人公。良いんです。むしろ、そんなのはまだ序の口です。何しろここは地獄だから。生半可な覚悟では生き残れません（地獄で「生きる」というのも変ですが）。
鬼のような鬼に、虫けらのような虫たち。個性豊か、というか強烈な仲間たちを巻き込んで、極彩色の地獄絵図。容赦なく降り注ぐ試練は作者様の愛の鞭。
蝶のように舞い、鬼の角で刺し、蜻蛉は……良いのかその名前で！？

　ここは悪人が落ちて来る地獄。
　だから動物愛護精神なんて何処へやら、動物だろうと容赦なく
　鬼の金棒が無慈悲に炸裂する。

　そんな中、地獄の番犬ケルベロスが老衰で亡くなった。
　空いたポストに入れれば、罰を受けなくても済む。
　もちろん地獄の試練は厳しく、ライバル達もいる。

　だけどこのチャンスをのがしてにゃるものかっ
　このニャン吉様をただの和猫とナメるにゃよっ！

　バイタリティーと根性、時には悪知恵も巡らし
　仲間の昆虫たち共に、地獄の試練に立ち向かう。

　テンポよく、コミカルで、時には一緒にツッコミたくなったり
　風刺や地獄ならではのスパイスが効いていて
　あっという間に読んでしまいました。

　いつか立派な地獄の番犬になって、救われるように
　応援してますっ　ニャン吉　 ٩(ˊᗜˋ*)و
　猫だけど　(^艸^)