自主企画
【本棚企画】 『太平記』の世界 【1318年~1368年頃/日本】 の紹介
<URL>
https://kakuyomu.jp/user_events/16816927860814090278
<企画内容>
『太平記』の世界、つまり「1318年(後醍醐天皇即位)から1368年頃(細川頼之管領就任)までの日本」を舞台にした作品を募集いたします。
ただし、読み合いではありません。本棚企画です。
展覧会のように、『太平記』の世界を舞台にした作品をならべて、時に鑑賞して楽しむ、みたいなイメージです。
ルールについては、下記のとおりです。
【ルール】
ジャンル:どれでもOKです。小説に限らず、エッセイ等でもOKです。
完結/連載中:どちらでもOKです。
長編/短編:どちらでもOKです。
レーティング:問いません。
転生、歴史改変等:問いません。
その他:必要に応じてルールを追加することがあります。
また、必要に応じて、企画主が参加をお断りする(=取り消しする)場合があります。あしからず。
何分にも、自主企画を企画するのが初めてなもので、至らぬところがあると思います。ご容赦ください。
何かありましたら、企画主の近況ノート(下記URL参照)までご連絡ください。
https://kakuyomu.jp/users/gyro/news/16816927860814092126
<参加作品(参加順 ※筆者の作品除く)>
※題名/作者(敬称略)
URL
みんなで補修【南北朝の動乱】/綾波 宗水
https://kakuyomu.jp/works/16816700426547835934
願わくば花の下にて/新巻へもん
https://kakuyomu.jp/works/16816927860883371015
南北朝時代をめぐって思うままに/清瀬 六朗
https://kakuyomu.jp/works/16816927861132067407
年明けこそ鬼笑う ―東寺合戦始末記― ~足利尊氏、その最後の戦い~/四谷軒
https://kakuyomu.jp/works/16816927859548184799
<まとめ>
(はじめに)
少数ながらも粒よりの作品が(拙作は置いといて^^;)参加してくれたのは、光栄の至りです。
また、内容で見ますと、エッセイについては、南北朝時代をマクロに俯瞰して、時にミクロに迫るエッセイ(「みんなで補修」)と、南北朝時代について徒然なるままに、されど深くに及ぶエッセイ(「南北朝をめぐって思うままに」)が参加となりました。
小説については、南朝・楠木正成と正季兄弟の湊川の戦の前のある挿話(「願わくば花の下にて」)と、北朝・足利尊氏の晩年期の物語(「年明けこそ鬼笑う」)が参加となりました。
少ないながらもバランスが取れた感じになっているのではないか、と自負しております(いや、自負してどうする、そういうことではない、という話はありますが^^;)。
(個々の作品について)
個別に申し上げますと、まず「みんなで補修」は、南北朝時代という分かりづらい時代を丁寧に解説してくれる、私自身が南北朝を書く前に見たかったよと歎いたぐらい(どんなたとえだ(笑))、素晴らしいエッセイです。
あの複雑な皇室の中の関係とか、用語とか、初めて知ることが多く、かつ、読ませる文章で、唸らされました。
次いで、「願わくば花の下にて」は、楠木正成があの湊川の戦いへ征く前の挿話です。南朝の戦いを狼煙を上げた正成、彼がその南朝のひとつの終焉ともいうべき山場、そして彼自身の人生の終焉ともいうべきこの瞬間――その一歩手前での、弟・正季との酒の席でのお話です。
彼らの胸中に去来する想いに、じんと来るものがあります。
また、「南北朝をめぐって思うままに」は、後世のわれわれから見て、南北朝時代へのとっかかりとして、研究書や、あるいは地理的なアプローチ(賀名生とか)をする導入部が秀逸だと思いました。
そこからつづく内容の方も、知られざる足利高義(尊氏の兄)に言及したり、視点がユニークで「うむむ」と思わされました。
最後の「年明けこそ鬼笑う」は割愛します……というのも失礼ですので、御目汚しを。足利尊氏の晩年期、南朝の指導者・北畠親房が死んで、とうとう南北朝争乱を生き抜いた者は尊氏だけとなり、しかしその尊氏の庶子・直冬が南朝の将として京へ攻め入り……という話です。
(自主企画やってみた)
初めて自主企画なるものをやってみようと思い立ち、かといって、「歴史小説集まれ!」みたいな、いっぱい来るのは管理できなさそうだし、読み合いについても、そこまで時間を取れないし、ということで、フィルターをして、読み合いをしない「本棚」形式を取りました。
事前に「太平記」で検索すると十五件ほどありましたので、これなら何とかなりそうだと思って始めたら、しばらく誰も来ない(笑)
これも予想の範囲内で、誰も来なかったら、最終日に拙作を五作ほど参加させてやろうと目論んでいました^^;
しかし運良く私以外に参加して下さる方々がいらっしゃり、しかも秀作ばかりで、まことに頭の下がる思いです。
そして企画主もと思い、一作だけ参加させていただきました。汗顔の至りですが。
(おわりに)
やってみないと分からないことがあり、やはり、やってみて良かったと思います。
優れたエッセイや面白い小説を読むことができて、眼福の極みでした。
しらっと拙作を参加させて、上記の作品と並べてニヤニヤするのも愉しかったです(笑)
それでは最後に、参加してくれた方々、読んでくれた方々に厚く御礼申し上げて、筆を置かせていただきます。
ありがとうございました!
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