自主企画を終えて
最初に。
星が50やっとの無駄に長い長編小説を書いているオッサンの話なので、参考になるかはわかりません。
ご容赦願います。
自主企画「実験なんとか」にご参加してくれた皆様、ありがとうございました。
85もの作品が参加したようですが、私は1割も読めていません。
読み合いなんかにしなくてよかった。
85作品なんて読めないですから。
それでもいくつか定期購読できる作品に出会えたことを感謝しています。
趣味嗜好の問題もありますが、手軽に読めるものとそうでないものが存在するようです。
1話で3000字以上あるものは、まず続きを読もうとは思わないですね。
忙しい時間の合間に読むので、長い話は「まだ終わんねえのかよ」と嫌気がさしてしまいます。
書き手として長くなるのはわかるんですけどね。
調子に乗ると5000字くらいは軽く超えますから。
端的に言えば書き手の意識と読み手の意識は別だということなんでしょう。
栞を挟めるわけではないので、1話2000字ぐらいがさらっと読むにはちょうどいいかもしれません。
勉強になりました。
自主企画の中でいくつか「1人称が変わり、多角的な視点で・・・」みたいな作品が散見されたのですが、正直「?」でした。
自分の作品でも1人称物語でありながら、別の視点の1人称だったり3人称にしてみたりしています。
「実験でも何でもなく、これって普通じゃねえの?」
率直な感想でした。
作者様の意図はわかりますよ。
1人称だと主人公の知らない「裏」のエピソードは語れませんから。
「だったら最初から3人称にすればいいじゃん」と、今は思うのです。
よく読まれている作品(書籍化されたりアニメにもなったり)に於いても、1人称なのに別視点とか3人称にコロコロ変わる作品は数多もあります。
いい悪いは個人の主観なので割愛しますが、それを「実験」と言われても・・・
ご本人は実験として「攻めている」んでしょうけど、私の目には1人称で語り切れない「逃げ」に映るのです。
むしろ「最初から最後まで1人称でやり遂げました」という方が、よっぽど「攻めている」と思いました。
・・・自分のことは棚に上げておきます。
1人称の利点は「主人公を強烈に推せる」ことではないでしょうか。
特に腹の中で「どうでもいいこと」や「くだらないこと」をついつい思いつくような主人公には、1人称が似合うと思っています。
逆に特定の主人公を持たない作品や、群像的な作品は3人称で進めるべきでしょう。
異世界転生・転移物は1人称が似合うのは間違いないですけど。
異世界転生転移の醍醐味は「現代常識で異世界を打破していく」ことにあると思うんです。
チートが付与されるだけなら、異世界にする必要はありません。
現代常識が「実は異世界でチートだった」ことに面白さがあるのではないでしょうか?
さらに「現代常識をいかに深く掘り下げるか」が面白さの分かれ目であり、作者様の腕の見せ所といっても過言ではありません。
一芸に秀でた人の話は、それだけでも面白いですからね。
何年か自分で書いてみて感じたことは「やっぱり3人称が基本」ということです。
1人称は簡単なようで奥が深い。
自分の作品においては「失敗した」という後悔が日に日に増加しています。
更新がないのは・・・察してください。
近いうちにまた「実験的」な自主企画を立てるつもりです。
時間の制約上読まなかった作品は多々あれど、近況ノートに書きこまれる作者様の意欲は伝わりました。
正直、全部読みたかった。
最低でも1話ぐらいは。
まあ、私が読まなくても別の誰かが読んでくれればいいんですけどね。
読み合いは推奨しませんから。
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