第34話 記憶を無くしたテインタル王女 アムネジア
そんな僅かな救いと・・残酷な日々の中
一年後 やっとエリンシアはテインタル王女と再会した
テインタル王女に会っても 紙に書いたりして執談での会話は禁じられた
それとある事実を告げられた インタル王女は記憶を無くし
巨人族の王に従うようにと 魔法の呪文を身体に入れ墨として 入れられたという
今は アムネジアと呼ばれているという・・
無表情で立っているテインタル王女
もう15歳の歳を迎えてる
エリンシアは心の中で 思った・・なんて大きくなった・・そして
あの美貌の黒の王妃にますます似てきた
エリンシアは 私のような惨い扱いを受けないようにと 祈った・・。
「・・貴方が エリンシア?」
頷くエリンシア
「私がなくした記憶の中に貴方はいるのね・・そう」無表情のまま 話をする
テインタル王女・・今はアムネジア・・
肩から わずかに見える 彼女の身体の入れ墨
「どうでもいい 貴方がどんな人だとは
王の側室で夜伽をしてると聞いたわ 可哀そうね」
「黒の王宮の陥落の時に兵士達に乱暴され ヴァン伯爵にも弄ばれた事も
聞いてるわ」
無表情で 話をするテインタル王女ことアムネジア
「・・・・」
見つめて涙を流し テインタル王女を思わず抱きしめるエリンシア
黙って されるがままにされて・・しばらく後
「また、会ってもいいかしら?
貴方といると 記憶が蘇るかも知れない」
「じゃあ 私はこれで・・
戦士としての訓練を受けてるの
体術に 剣や魔法の訓練 王は とりあえず私を間者として 使うつもり・・」
「だって 王が私を抱こうとしたら
無意識に魔法が暴走して 炎の魔法で王にケガを負わせて
私を押さえつけていた王の侍従を焼き殺してしまったですものね」
「・・・」エリンシアは黙って聞いていた
なんて事!でも 炎の加護が 王女を守ったとは・・
そういえば 以前 王が包帯を巻いていた事があった
「・・確か 口はきけないのよね 喉を魔法で焼きつぶされて 声が出ない事も
背中の白い翼も切り落とされた事も聞いてるわ」
「じゃあ また」そのまま王女は立ち去った
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます