第6話 黒の王宮到着
黒の王たちが 彼女を出迎えた
物憂い顔で美しい顔立ちの竜の王(ドラゴン・ロード)黒の王
黒髪は長く 金色の瞳の持ち主
王の名はアージェント
しかし 右の片方の瞳を隠している そう、戦で失われた瞳 再生能力を持つ
黒の王族でさえ 再生が叶わなかったのだ
その隣には 類まれなる美貌の持ち主の黒の王妃
艶やかな長い黒髪は纏められて 綺麗な金の飾りで飾られている
腕には 赤ん坊 正統なる血を持つ 王の嫡子・・王子
王妃の傍に アジュアリ王子の姉になるまだ幼い少女
エイルとそう変わらない年頃の少女
テインタル王女 美しい幼い少女 火焔の瞳の王女
側近のタルベリという男 小男で 小男で耳が大きく
少々 人は違った姿をしている
なかなかの切れ者だという話を 白の国で聞いた事がある
「エリンシア姫様 ようこそお越しになられました」
うやうやしくタルベリイは頭を下げた
それから
家族とは少し離れた場所に立つ少年
その少年こそ 黒の国の王子アーシュ、アーシュラン
少年は 軽く会釈した
燃えるように深く紅く
時に金色の光を映す少し吊り上がった瞳が印象的な黒髪の少年・・
交換に 人質として白の国へ送られる予定の王子
戦が、事があれば、人質として処刑の運命が待っている。
もちろん それは 羽琴の姫君エリンシア姫も同様であるが
しかし
その少年・・王子こそ
後に 黒の国が一度 滅亡の憂き目にあった時に 生き残り
黒の国で生き残った貴族のリュース家の者達
竜の顔をした猛将セルト達と手を携えて
黒の国を復活させ、火竜王(サラマンデイア)黒の王となり
白の国でまだ幼いエイルと出会った事により 彼女を想い焦がれ
彼女一人を救いたいが為に
巨人族に滅ぼされようとした白の国を救う事になる・・などと
そんな運命を持った少年
そう、エリンシアが
誰より守りたかったエイル・エルトニアの運命の恋人となる少年
そう・・もちろん・・それは後々の未来の御話ではあるのだが・・
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