第2話 告白〜雷人side 〜
ふうう。何か、下駄箱開けたら手紙入ってたんですけど。
何これ。
友達の
「大森〜?よかったじゃん!モテ期到来じゃん!」「付き合ってしまえよ!」
2人ともうるさい。ところでこれは誰からなんだ。
「大森へ。
今日伝えたい事があります。体育館裏に来てください。待ってます。」
どうせ誰かのいたずらだろう。体育館裏なんて、ベタな少女漫画かよ。どうせ体育館裏に俺の友達がいて、ドッキリ成功ー!とか言うんだろ。
でも、男にしては字が綺麗すぎる。便箋も女子っぽい。
女か???
俺は確かめに行くことにした。
うーん、誰だろう。俺と仲良い人…女子…
着いてしまった。どうせ誰か出てくるんだろ。バーンとか言って。キョロキョロと見回した。男らしき影はない。
そこに井原がいた。
い、井原?!マ、マジかよ。彼女が口を開く。
「大森、好きです。付き合ってくれませんか?」
彼女は言った。
俺は訳分かんなくて、頭がグルグルした。
これは本当か?そうだよなあ。だって井原今にも泣きそうじゃん。でも、演技だったら???
とある思い出が俺の頭をよぎった。
「雷人君、好きです!つ、付き合ってくれないかな?」小6の時、6年間片思いしていた女の子に告白された。嬉しくて嬉しくて。付き合うという意味すら俺は知らなかったけれど。
「うん!いいよ!」と俺は答えた。
そうしたらその女の子はニヤリと笑った。「コイツ、本当に信じたんだけどー?マジできっも。」
その女の子の取り巻きがキモいと言った。あんな目にはもう遭いたくない。
そして俺は言った。
「嘘告白でしょ?マジそーゆーのいらんから。」
振られたことを気にしない真衣ちゃんと振ったことを気にする雷人君 yume美 @yumeyume1234
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