振られたことを気にしない真衣ちゃんと振ったことを気にする雷人君
yume美
第1話 告白〜真衣side〜
あああ。。。。今、生まれてから最大のピンチに遭遇しています。
え?どこがいいかって。それは、いつも優しい所と彼の眼鏡をかけているところが好きなんだよね。
それで友達に手伝ってもらい、放課後体育館裏に大森を呼び出した。
ベタだけれど、本当にここ。誰も来ないんだよね。
「好きです!大森、付き合ってくれませんか?」
と言ってからここまで静寂5分。
大森は顔を赤らめる様子もなく、じっと私を見ている。|
私は居ても立っても居られなくなってただ自分のスニーカーを見つめていた。
「あのさ。」
え、何。やっと答え返してくれるのかな。
「嘘告白でしょ。マジそーゆーのいらんから。」
はああ?何言ってんのコイツ。失礼すぎにも程があるって。
「違うよ。本当だよ…」
私は消えそうな声で言った。大森はとても嫌そうな顔をしていた。
あ、そっか。私振られたんだ。
大森は去っていった。
友達の、ひなと
「今の聞いた?さいってー。」
「真衣?大丈夫!気にすることないって。」
口々に言うが、私は涙が止まらなかった。
せめて、私がブスだから嫌い。私の性格が嫌いとか言ってくれたらなあ。そっちの方がマシだったな。そんな事を思う自分が惨めで惨めで嫌になった。
「よし!甘いもん食いに行くぞ!真衣、今日は私の奢り!」とひな。
「そうだ!あそこのパンケーキ屋さん行こ!めちゃ美味しかったんだ!」と凛。
その後、涙の跡を消してパンケーキを食べに行った。
甘くて美味しかったけど、あんまり味は分からなかった。
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