【2010年 実写化映画】男女を逆転してもたどり着く結末は一緒。
『倉木』
面白そうやな大奥。さすが説明上手や。
ネットフリックスで見てから色々言いたいが、これ以上睡眠不足になったら仕事でヘマしそうでこわい。
視聴前の僕が興味深いと感じてるのは、男女逆転という要素やな。
物語が地味だったり意外性がなかった場合、逆転させるという手法がある。
性別や年齢や性格を逆転させるだけで、同じストーリーでも違った面白いものにできる手法ですね。
恋姫無双も三國志を女性にするという手法でヒットしたゲームやったし、この男女逆転要素が好きな人に対して、オリジナル作品からなにかが逆転して成功した映画もオススメしていける気もするね。
そして、原作漫画から実写化にあたり、逆転させてはいけない要素を逆転させて失敗するパターンもよくある。
そういった反面教師作品のオススメする足がかりにもなりそうやね。
(※郷倉が返信を考えている間に倉木さんから再度、メッセージ)
『倉木』
視聴した。重要作品という点では異論ないかも。
漫画原作で、失敗しやすい要素をとりいれた上で成功した作品だと感じた。
成功しているにも関わらず、うーんって個人的に感じるところはあったけどね。
『郷倉』
今、返信を考えている最中でした。笑
ありがとうございます。
僕も、うーんって感じる部分はあるのですが、少女漫画原作の実写映画というラインで見れば、重要かな? というやや曖昧な評価になっています。
あと、2012年に「大奥 永遠[右衛門佐・綱吉篇]」が公開されています。原作はよしながふみですが、「大奥〈男女逆転〉」と同じ設定でありつつ、独立した物語として見ることができました。
あらすじはあえて、引用しませんが、堺雅人が大奥の中での異物として立ち回っていく、構造はとても良かったです。
堺雅人は本当に一癖も二癖もあるキャラを演じさせると光りますね。ただ、映画の内容が政治的かつ女性の仄暗い部分がメインである為に、映画としては地味で、動きのない画になっていました。
倉木さんのおっしゃる逆転という視点は、僕自身あまり注目している訳ではなかったので、新鮮な意見でした。
逆転させて失敗するパターンも分かります。
あまり、逆転要素のある作品を見てきていないで、言い切ることはできませんが、逆転してもたどり着く結末、テーマは一緒、というような作品は優れた名作と呼べるのかも知れない、と思います。
『倉木』
個人的に、うーんって感じたところが改善されてる作品が、令和に近づくにつれてでてきてほしい。
なんにせよ、この大奥の設定は、見事なSF要素やと思う。SF時代劇と考えたら、銀魂よりもちゃんとSFしてらぁ。
あと、時代劇っていうジャンルは、特撮よりも歴史が長いので、邦画としても強いね。
実写化にあたり、原作のイメージへ寄せるにつれて、コスプレ感が出る場合も多い。なのに、時代劇が関わることで、漫画よりも実写化されたほうが現実的にさえなる。
この視点は、るろうに剣心の成功理由と共通してそう。
さらに、設定がいいからイケメンを揃えても納得やし。性を取り扱ってて下品にならないのならば、アイドルを主演にしても問題ないよねって映画でした。
大奥の続編は、ネットフリックスにないなぁ。
『郷倉』
個人的に、よしながふみの「大奥」に関しては、性を神聖なものとして描いていない部分が良かったと思っています。
性っていうかセックスって結局、下品で、結構やばい行為だよね。けど、それから逃げられないんだよなぁ、が「大奥〈男女逆転〉」と「大奥 永遠[右衛門佐・綱吉篇]」にはありました。
そして、実は「溺れるナイフ」までの少女漫画の実写映画にも、繋がるテーマはそこにあるような気もします。
令和に近付くにつれて、辛く苦しい現実を描く作品が減っていくような印象を僕は思っています。
惡の華は、まだ観ていませんが、おそらく傑作です。
ただ、そこに至るまでには「るろうに剣心」が受けてしまったが故に、テーマとかいらなくね?病にかかって、とりあえず、観ている人を心地良くしよう、に舵を切ってしまっている印象が僕にはあります。
なので、僕はこと漫画の実写映画に関しては2010年前半の方が熱く語っている可能性があります。
“編集後記”
【郷倉】 編集の中で削りましたが、僕と倉木さんの間で喧嘩が何度も勃発しました。出会って十年くらい経ってますけど、喧嘩したの初めてじゃないかな?
【倉木】 掲載日を先送りにする過程で「対談をしながら、他人様が読める対談に編集していくのは、アクセルとブレーキを踏みながら進むぐらい無理です」と郷倉くんに言われました。あのとき、『ヒール&トゥ』というドライビングテクニングがあれば可能だよ、と返信しようとしていました。そんなことを言ってたら、また喧嘩になってたかも。
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