応援コメント

第141話「帝国の鬼」」への応援コメント

  • 息子のように、大切な家族を殺されるわけにはいかない。
    トライシオスが言うように、相手が仕掛けてくるのを、ただ待っているわけにはいかない…………。
    このお話に、リアルに近い「ゾクゾク」を感じるのは、こういう部分ですね。
    雑種だとか「格」が無いだとか、勝手にシグの一族を見下して暗殺を目論む大貴族達も本当にいそうなので、物語にググッと引き込まれました。
    シグは鬼になったのですから、綺麗事で済むわけ無いですね。
    例え窮地に追い込まれた相手が、降伏の交渉を持ちかけていても、貴族たちを全滅させなくてはならない…………。
    トライシオスの力を借たてシグ、そしてシグの右腕となったエシトス。
    彼らは何かをどこかで、間違えてしまったのでしょうか。
    考えさせられますね。
    この一読者、ずっと探検隊を応援しておりましたので。
    でも。今回の結果にホッと……というか、どこかで胸がスッとしました。
    宰相をはじめとする『元』大貴族たちは討伐され、シグに歯向かう者は皆滅んだわけですから。

    最後に登場したワールダイン、怖いですね。
    ミルアベルトの仇討ちを果たすということは、ラーダは…………Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
    想像し過ぎてしまいました。
    続きを大人しく待ちたいと思います。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    鬼——独裁者と言い換えてもいいかもしれませんが、二種類いると思うのです。
    一つは、ひたすら己の栄耀栄華を目指す自己中人間。
    もう一つが、シグのようなタイプなのではないかと考えています。
    取り巻く状況によって独裁者の道を選ぶしかなかったタイプです。

    私が戦後の彼の心中を想像するに、権力とか謀略に関わるのはもう懲り懲りだったのではないかと思うのです。
    ウェンドアでは自害する一歩手前まで追い詰められました。
    辛うじて命拾いした後は「もうやだ~田舎でひっそりと暮らしたい(´;ω;`)」だったのではないでしょうか?

    でも息子は殺され、娘は皇太子妃になり、男子が生まれてしまいました。
    シグは突然、大舞台のド真ん中に引っ張り出されたようなものです。
    ……「場違いなところに出てきてしまいました!」と謝り、さっさと引き上げたいところです。
    でも引き下がったら娘と孫の命はない。
    かかる状況において、シグなら鬼になる覚悟を決めるのではないかな、と思いました。

    ワールダインは本編で考えていたキャラだったのですが、構成上登場させなくても物語を書けると思って、出さなかったキャラです(笑)
    こちらで少しだけ出しました。
    杖計画の立案者=賢者たちでしたが、もう滅んでしまったので「じゃあ、誰が『柩計画』を?」となってしまいそうです。
    立案者は彼でした。
    〈幽霊〉船なので恨みという要素が必要です。
    友の命を救うつもりだった友が、その友に殺されたようなもの。
    ……というややこしい恨みでした(笑)

    次話もお楽しみに。